20回目のTIFF、今年は「映画が見た東京」にも注目だ! | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

20回目のTIFF、今年は「映画が見た東京」にも注目だ!

もうすでにご存知の方もおられるでしょうが、第20回東京国際映画祭のラインナップが明らかになり、

松竹とユニバーサル映画がタッグを組んだ「ミッドナイトイーグル」と、

中井貴一が自らプロデュースも手がけた「鳳凰 わが愛」で始まり、

キーラ・ナイトレイと役所広司の競演も話題の「シルク」でシメる

20回記念にふさわしいラインナップになった。

で、これらの作品は秒殺即完になる可能性が高い。

(「シルク」のオーチャードホール開催分は正装来場が原則!)

そこで、ワタクシは、ワタクシ好みの映画をセレクト。


特別招待作品「自虐の詩」

10月22日・月 18:30 TOHOシネマズ六本木・スクリーン7

三池崇史と並ぶ日本一多忙な映像作家・堤幸彦が、「ケイゾク」の中谷美紀と「トリック」の阿部寛という、

堤作品のヒロインとヒーローが奇跡の初競演!

最近、倦怠期の(夫婦を含む)カップルに絶対(!)見てもらいたい作品である。


特別招待作品「潜水服は蝶の夢を見る」

10月25日・木 18:30 TOHOシネマズ六本木・スクリーン7

本年度カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した感動作。

体の自由を失った編集者が唯一自由の利く左目の瞬きだけで自伝を書き上げた奇跡の実話。

生きることを考えさせてくれます。


特別招待作品「オリヲン座からの招待状」

10月25日・木 18:30 渋谷Bunkamuraオーチャードホール

浅田次郎の大ベストセラー「鉄道員(ぽっぽや)」収録の一編を映画化。

さながら日本版「ニュー・シネマ・パラダイス」といったところでしょうか。

でもタイトルの中に「から」が入っていることは縁起が悪いような・・・


特別招待作品「明日への遺言」

10月27日・土 11:00 渋谷Bunkamuraオーチャードホール

黒澤明に師事していた経験を持つ小泉尭史監督の最新作は、藤田まことの新境地を開拓させた。

B級戦犯として裁判を戦い抜いた中将の姿を描いた人間ドラマ。

伝説のハリウッド・スター、スティーブ・マックイーンの息子、フレッド・マックイーンの出演も話題に。


コンペティション「ワルツ」

10月23日・火 10:50 TOHOシネマズ六本木・スクリーン2

10月24日・水 18:30 TOHOシネマズ六本木・スクリーン6

明度の女性と彼女を娘だと思い込んでいる刑務所帰りの男。

この2人の関係を軸に、とあるホテルで起こった人間群像劇。

何せ、全編ワンカット(!)で撮ったからスゴいのナンのって!


コンペティション「エリック・ニーチェの若き日々」

10月20日・土 11:30 TOHOシネマズ六本木・スクリーン6

10月24日・水 19:20 渋谷Bunkamuraシアターコクーン

現在、アメリカ3部作の最終章「ワシントン」を準備中のラース・フォン・トリアーが、

自分の青年時代を脚色した青春ドラマ。

映画業界独特の体質を鋭く描く。


日本映画・ある視点「子猫の涙」

10月20日・土 15:20 TOHOシネマズ六本木・スクリーン1

10月23日・火 18:50 TOHOシネマズ六本木・スクリーン5

日本ボクシング史上3人目でありながら、最後のメダリストとなった森岡栄治の波乱の生涯を

娘の視点でつづった感動の実話。

森岡を演じた武田真治の好演にも注目!


日本映画・ある視点「真・女立喰師列伝」

10月21日・日 19:20 TOHOシネマズ六本木・スクリーン5

10月23日・火 17:50 TOHOシネマズ六本木・スクリーン1

昨年公開され話題を呼んだ押井守の原点回帰ともいえるブラックコメディ「立喰師列伝」。

この作品の流れを汲む全6話のオムニバス作品。

気鋭のクリエイターと6人の女優による女立喰師たちからの挑戦状。


ワールドシネマ「インタビュー」

10月25日・木 14:50 渋谷Bunkamuraル・シネマ2

10月27日・土 17:10 TOHOシネマズ六本木・スクリーン5

個性派俳優スティーヴ・ブシェミがメガホンを取った作品。

腕利きの政治記者とアイドル女優の主導権争い、勝つのはどっちだ!

ブシェミと相対する”ファッション・アイコン”シエナ・ミラーとの駆け引きは見もの!


今年は20回記念特別企画として「映画が見た東京」を実施。

戦後から現在に至るまでの東京を舞台にした映画を集めて上映。


「就職戦線異状なし」

10月21日・日 18:30 渋谷Bunkamuraル・シネマ2

バブル期の就職活動に勤しむ大学生たちの奮闘を描く。

「バブルへGO!タイムマシンはドラム式」を見た人間なら必見!

織田裕二の若々しさも見ものだが、槙原敬之のヒット曲「どんなときも。」も注目だ!


「ラブ&ポップ」

10月20日・土 18:40 渋谷Bunkamuraル・シネマ1

代表作の再構築版「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」も話題の庵野秀明監督の最初の実写作品。

世紀末の東京を切り取るには絶好のソフト(女子高生)とハード(デジタルビデオカメラ撮影)を得て製作。

トパーズが欲しいために援助交際に乗り出した女子高生の姿を描写。


「野獣狩り」

10月26日・金 18:20 渋谷Bunkamuraル・シネマ1

銀座で発生した会社社長誘拐事件。犯人グループの真の目的とは?

ドキュメントタッチの演出と木村大作のカメラが命がけのラストへなだれ込む。

刑事を演じた藤岡弘、と伴淳三郎の好演にも注目。


「煙突の見える場所」

10月21日・日 10:40 渋谷Bunkamuraル・シネマ2

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」でも描かれた、見る場所によって1本にも2本にも4本にも見える

北千住のお化け煙突(東京電力北千住火力発電所)が登場。

これで23本目となる田中絹代と五所平之助監督による庶民派喜劇の最高傑作。


「の・ようなもの」

10月24日・水 18:50 渋谷Bunkamuraル・シネマ2

「サウスバウンド」「椿三十郎」と公開作が待機中の森田芳光の監督第1作。

二つ目の落語家、美人の風俗嬢、女子高生の三角関係を描く。

TV番組のレポーターとしての印象の強い伊藤克信が二つ目の落語家を好演!


とワタクシなりにセレクトした作品ですが、どれも個性のある作品ばかりです。

チケット発売は10月6日(土)。人気作は早めにゲットすべし!

東京国際映画祭公式サイト