これはマジ泣ける!
本日、「夕凪の街 桜の国」をミナミまで見てきました。
人間魚雷・回天を描いた「出口のない海」に続き、佐々部清監督が再び戦争の悲惨さを真摯に訴えた名編。
<原作は文化庁メディア芸術祭賞&手塚治虫文化賞受賞の同名コミック。
この映画は、原爆投下から13年後の広島で被爆した女性を描いた「夕凪の街」と、
さらに半世紀後が舞台の「桜の国」の2つのパートで構成されており、
とにかくすばらしい出来に拍手を送りたい。
「夕凪」では麻生久美子が、被爆した心の傷と、自分が生き残った罪悪感に苦しむ女性という難役を
難なくこなしたと思えば、
「桜」では過去と現在がオーバーラップし、家族のルーツを巡る旅をより楽しくしている。
「夕凪」では銭湯のシーンで、原爆症の痕の特殊メイクを施した全裸の女性が出てくるが、
広島に原爆が落ちたという事実の悲惨さを伝えるため、映倫は目をつぶったらしい。
「俺は、君のためにこそ死ににいく」が”特攻隊の母”として親しまれた食堂の女主人の視点から見た、
”動”の映画に対し、「夕凪の街 桜の国」は被爆した市井の民の情を切なく描いた”静”の映画である。
原爆投下から60年、8月6日の広島原爆祈念日も近いし、絶対見るべきだと思うね。
腹立たしかったのは、メジャーの配給会社が、作品が地味すぎて興行的に不利を理由に
ハナにもかけなかったこと。ホンマあきれるワ。
じゃあの。