100箇所も、ボカ~シボカシ、あの所に
諸君は「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」という映画をご存知だろうか。
性転換手術に失敗したロック歌手ヘドウィグが、自分のかたわれである”愛”を探して、
全米各地を巡るという、オフ・ブロードウェイでロングランを記録したミュージカルを映画化。
日本でもこの映画のヒットで、これによる余波は凄すぎました。
この映画を上映したシネマライズでは、収録曲を観客が大合唱する”カラオケ・ナイト”も開催され大盛況。
’04、’05年には三上博史主演、’07年は山本耕史主演で翻訳版が上演され満員御礼。
上演したパルコ劇場だけでなく、ZEPP東京や新宿FACEでの”ライブハウス公演”もノリノリでした。
自作のミュージカルを仰天の映像マジックで映画に起こしたジョン・キャメロン・ミッチェルが、
5年ぶりに放った新作映画「ショートバス」 が、これまた話題になりそうです。
なぜなら、映倫からR-18指定(高校生相当以下は鑑賞お断り)を受けており、その理由が・・・
100箇所にわたる局部のボカシ!
ストレート、ゲイ、SM女王ら7人の登場人物がニューヨークでセックスを通して
自分を見つめ直していくテーマのせいか、撮影はすべて”本番”で行われ、
セックス専門のエキストラも20人がスタンバイ。
ボカシの数では「ピーター・グリーナウェイの枕草子」や「美しき諍い女」を越え、
下手すれば「愛のコリーダ」以上になりかねない問題作なのにも関わらずである。
ミッチェル監督は「映画の中でセックスが正当に描かれていないと思った。
セックスを会話のように自然なものとして描きたかった」と製作意図を説明。
日本では“ボカシ100箇所”となったが「ぼやけていても、その後ろで何が行われているか分かる。
セックスを通して言いたかったことは理解してもらえる」と自信。
米国では無修正、年齢制限なしで公開されたが、お国柄がよほど違っていたとはね・・・
よほど観たいと感じたわ。
日本ではこの夏に公開されるようです。
熱帯夜にセックス映画もオツかも。