もっと深く掘り下げてみてもいいかと思うんだけど・・・
この後、ワタクシは30分のインターバルを置いて、「俺は、君のためにこそ死にに行く」を見ました。
あの、東京都知事の石原慎太郎が、知事の公務そっちのけで製作総指揮と脚本を勤めた映画。
鹿児島県知覧で、特攻隊員から母親同様に慕われた鳥濱トメの視点から見た第2次世界大戦を描いており、
国を守るために個を捧げた多様な若者の測り知れない苦悩がとても痛々しく感じ、
後半の特攻シーンは、東映アニメーションと特撮研究所の努力の賜物のVFXと、
ドルビーデジタルを上手に生かした音響は迫力がありすぎました。
でも、もっと深く掘り下げてみてもいいかと思う感も否めませんでした。
同じ第2次世界大戦というアプローチで言うなら、
「YAMATO 男たちの大和」がスペクタクル7割・ドラマ3割なのに対し、
「俺君」はスペクタクル3割・ドラマ3割・石原慎太郎4割ではないでしょうか。
「これは俺の戦争論なんだ!」の押し付けになってないか?
で、この映画の制作費、石原都知事の肝入りで開設した新銀行東京 の貯金を回しているって本当か?