春の超びっくり大増刊号(中編)
続き!
◆「ミラクル☆タイム」(松本夏実)
2006年の染谷舞と、2000年の真弓慎一。
6年の時空を超えた交流に、ハリウッドリメイクされた韓国映画「イルマーレ」を連想してしまうが、
救いのある結末でよかった。
実は**が**だったことにはびっくりしたが。
最も評価すべき点がある。それは304p1コマ目の
・・・よく 顔がエロいって 言われる
その通り!
ワタクシは以前から松本夏実は弓月光の”芸風”を継承した方がいい!と言うほど、
お色気の要素が強い。(これは彼女が幼稚園児時代、70年代のりぼんに影響を受けた!)
このセリフで現れているとおり、以下のコマに注目してほしい。
これらのカットは、あるシーンに置き換えることが出来る。
296p>右手にシャープペンシルを持つ舞のどアップ → これからフェラをするような表情。
302p>舞の表情 → 正常位でバックから責められている。
306p>舞のポワ~とした表情 → 騎上位で恍惚。
ど~ですか!
「聖ドラ」「ドラみら」「アリまじ」と萌えの要素が強いなと感じた甲斐があった。
最近、中学生のTバック美少女が物議を呼んでいることを考えたら、
ファンタジーよりお色気系の方が性に合っているのでは。
性描写も成人指定スレスレならいかがなものか?!
今の松本夏実なら、ぢたま某やはっとりみつるも思わずビビる、腰抜かす位エロい作品が書ける!
間違いない!
やっぱ松本夏実は進化している。
進化するベテランの存在を忘れたらイカン!まだオバサンとは呼ばせまへんでぇ!
この進化を侮辱している人間は、よほど自分が精神異常であることに気づいてないようだね。
低能な下等生物に松本夏実のよさがわかるわけがないか。
追伸:夏実さん、ファンレターの返事&ポストカードありがとうございました。大事にとっときます。
◆「Byヒーロー」(桜アミュー)
スズメのセンドリックの視点から見た不器用な恋模様が新鮮にとても思えた。
◆「愛想カラフル」(村田真優)
松嶋美々は「魔女」と呼ばれている。
ところところ黒の髪にメイクは濃い目。濃い色を好んでいるため。
個性的というより変だ。
この作品、親友の白雪、美々が恋している先輩・光耀を含めたら「白雪姫」に置き換えることができる。
美々→魔女
白雪→白雪姫
光耀→王子様
普通やったら魔女が悪役扱いされるが、実はこのお話での白雪姫は美々だったことに救われた。
392pの冒頭、何?このポーズの書き方は。変すぎる!
喝だ!
406pの1コマ目を見て、コイツ(村田真優)はイッちゃっているな。
◆「声になる」(江班ふみ)
この漫画のポイントは精神的ショックで声が出なくなった”黙り姫”相川鈴音(1年生)が
藤原拓也(3年生)と出会ったことで心を開く話だが、
後半、ハトがありえへん方法で手紙を届けるのはどうかと思う。
喝だ!
いい物語がぶち壊しじゃん!
◆「シロとクロ」(虻川裕美)
過去2回の登場で定着しちゃった。
最後のハナヂは大げさやなぁ。
◆「小春の動物日記」(遠藤梅香)
この作品、獣医の免許を持っている彼女だからできた作品で、
かつての名作「動物のお医者さん」よりリアル。
こんないい話書けるのに、使わないとはもったいないのぉ。
実績を生かすといえば、小桜池なつみも祖父の中途障害がきっかけで
社会福祉系の大学に進学(’06年に無事卒業)したから、
福祉関係に強いので、福祉を題材にした漫画を描いてくれればよかったのに。
◆「はるかな約束」(元原絵里奈)
全体を通してみてね、まだ浅くしか潜れない印象だけが残った。
◆「恋咲き日和」(おおいま奏都)
前回のお正月超びっくりに掲載された作品がよかったので、今回期待していたんですが・・・
潜る範囲が深かったり浅かったりと波の激しい作品でした。
元々パンチのある作品を提供してくれる漫画家なのに、才能をもてあましているって感じ。
せめて妥協を捨てろよな。
【デビューコーナー】
◆「デコデコ・キッス」(岡野小夏)
椎名あゆみ、高須賀由枝、武内こずえ、樫の気ちゃんを生み出した愛媛県から新たな逸材が出ました!
線もシャープでイイ!
最後は強引ぎみだったが、とてもイイ!
これからが楽しみな逸材だ。
課題はトーンを使う量を減らしてくれればいいのだが。
それにしても、自画像のヘアスタイルはどうにかしてほしい。
りぼんっ子に対し、説明できねーだろーが!!!
◆「みちしるべ」(大詩りえ)
前の岡野小夏が第59回新人漫画賞で準入選だったのに対し、大詩りえは同賞の佳作。
特例でデビューを勝ち取った作品なんだけどね、チトどうかと思う・・・。
◆「コイゴコロ~ready love all~」(水純あかね)
正直、この絵、どうみてもりぼん向きじゃないヨ・・・。◆「恋速200m」(佐酉沙子)
なんなんだこのペンネームは・・・
作品を読んでねぇ、まだ潜りきれてないね。
◆「奪われたいの」(優木なち)
展開がぶっ飛んでます。
このお話を読んでて、少年誌の恋愛漫画か?!と思ったわ。
正直マトモな物語を期待していたら、ヤケドした。だって・・・
高3の男が 中学生ホヤホヤの 12才と××よ!?
ほぼ暴走気味。
だが、過激さの面では「こどものじかん」のほうが上か。
作中、中学のミニスカも少女漫画誌では考えられないし、
782pの3コマ目のあのカットや、784pの「なんだ これは」も、
少年誌の恋愛漫画を意識しているに違いない。
◆「ツインズシアター」(梨谷しずか)
’07年(’06年12月刊行)お正月超びっくり大増刊号掲載の「ツインズチャット」の続編。
前回は「ザ・たっちか!」な展開だったが、今回もバカやってます。
更なる発展を望みたいが、まだまだやね。
もっと進化を図るならスーパーダッシュ文庫の人気シリーズである
「初恋マジカルブリッツ」(あすか正太)のコミカライズでもやればよかったのに。
・・・だったんですが、スーパーダッシュ文庫のHPで、この作品が
挿絵担当の天広直人自らのペンでウルトラジャンプで漫画化が決定。
何で早くチェックしなかったんだ!りぼん編集部は何やってるんだ!
続く!