Will Be 1100万人への道[6]
今年は3度目のJ2暮らしとなり、エレベーターチーム(毎年のように1部と2部を往復するチーム)と化した
京都パープルサンガ。
昨年秋のホームゲーム最終戦終了後、「京都サンガFC」へのチーム名改名と新エンブレムを発表。
フロントのとっぴもない発表で、サンガサポからは批判が集中した。
だが、フタを明けてみたら・・・
純京都ブランド
への転身を図っている。
ユニフォームのスポンサーステッカー4つの内、京セラ(胸)、任天堂(背中背番号上部)、京都銀行(左袖)と
京都に本社を置く企業が占め、(ちなみにパンツ右裾部は大和證券)
ユニフォームサプライヤーも、コチラも京都に本社を置くワコールのスポーツブランド「CW-X」に。
ワコールは女性用下着を中心とした衣料品メーカーで、布を知り尽くしている企業だからこそ、
ユニフォームの軽量化や機能性の向上に長けている。
だが、ワタクシはチーム名、エンブレム、ユニフォームだけで「純京都ブランド」の実現には至っていない。
地元浸透度があまりにも低いし、ホームスタジアムの西京極陸上競技場は建物の特別な構造や、
最寄り駅である西京極駅周辺の店舗が少ないことから敬遠され、J1の時の満席率は50%を推移。
柱谷幸一(’05-’06途中)前監督は任期中に「京都人は一流を好む」と発言しているが、
何か忘れてないか?京都人には・・・
おもてなしの心
があるということを。
京都は神社仏閣が多く、京都御所や二条城といった観光名所もあり、
世界有数の観光都市として、多くの観光客が訪れているため、接客には気を配っている。
特に、地方から来た修学旅行のご一行も多い。
そこで、ワタクシは新たな集客アイデアとして、修学旅行のプランにサッカー観戦を組み入れる。
西京極の満席率が50%前後である以上、2000席程度の余裕はあるため、
バックスタンド中央部に専用エリアを設置し、学生にプロサッカーの面白さを楽しんでもらう。
特に対戦チームの地元の学校に来てもらい、学生たちにフェアプレーの精神と規律を学べ、
試合終了後は結果を問わずサンガのスタッフからおもてなしの挨拶を。
あ、サンガとつながりのある鹿児島(キャンプ地であり、年1度ホームゲームを鴨池競技場で開催)の
学校からはホーム寄りに座らせることも。
また、祇園祭の山鉾巡行(毎年7月17日)直前のホームゲームには、
「祇園祭デー」としてコンチキチンの祇園囃子の実演や、長刀鉾の稚児によるキックインセレモニーなど、
祇園祭を再現してもらい多くの来客を促す。
サッカーの面白さを伝えるための普及活動は積極的だが、集客活動も積極的にして、
「純京都ブランド」の確立を目指してもらいたいものだ。