「敦煌」+「天と地と」=「蒼き狼」?!
「蒼き狼 地果て海尽きるまで」見てきました。
「YAMATO 男たちの大和」で完全復活を果たした角川春樹が次に選んだテーマが・・・
なぜに、チンギス・ハーン。
しかも、全編モンゴルでロケを敢行して。
言わずと知れたモンゴルを統一した英雄チンギス・ハーンの実像に迫ったドラマ。
だが、ここでは”英雄”以前に”人間”としてのチンギス・ハーンを色濃くしている感がありました。
人と同じ怒り、人と同じ笑い、人と同じ泣く。
それなりの人間ドラマは、見る価値はあったな。に値しますね。
ドルビーデジタルEX6.1chの「.1ch」部分(ウーファー部分)は
モンゴルの地響きを体感できるはずだ!
だが、展開がスピーディーすぎて、何だかノリが「敦煌」と「天と地と」を足したような作品。
特に合戦シーンのところが、「天と地と」の川中島の合戦シーンを連想させてしまった。
(偶然なことに榎木孝明と津川雅彦が出ていたのは、さすが角川春樹だなと。)
「YAMATO 男たちの大和」以上の感動を期待していたはずが、
娯楽重視に置いた作品で、面白いは面白いけど、それなりの感動はあまりなかったなぁ。
角川春樹が手がけた映画には必ずブーイングがつく。
ブーイングを多く受けても、角川春樹はビクともしない。
何故なら、自分なりに作品をヒットさせる信条を持っているから。
例え出版だろうが、映画だろうが。