「フラガール」と「時をかける少女」、その共通項は・・・
昨日発表になった第30回日本アカデミー賞。
今回作品賞にノミネートされたのは
「明日の記憶」
「YAMATO 男たちの大和」
「THE有頂天ホテル」
「武士の一分」
「フラガール」
で、最優秀作品賞に選ばれたのは「フラガール」
まさか「フラガール」が来たとは想像もつかなかった。
実はワタクシ、この作品ノーマークでした。
ワタクシが「これは面白そうやなぁ」と感性に合った作品しか見ない主義なので、
これは予想外やった・・・。
一方新設されたアニメーション作品賞は
「あらしのよるに」
「ゲド戦記」
「時をかける少女」
「ブレイブストーリー」
「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌<レクイエム>」
で、最優秀賞をとったのは「時をかける少女」。
で、見つけました。
今回の最優秀賞をとった作品の共通項は・・・
テレビ局資本に頼らなかった。
今回のノミネート作品を見てみると・・・
「明日の記憶」>製作委員会(テレビ朝日ほか)
「YAMATO 男たちの大和」>製作委員会(テレビ朝日ほか)
「THE有頂天ホテル」>フジテレビ、東宝
「武士の一分」>製作委員会(テレビ朝日ほか)
「フラガール」>シネカノン、ハピネット、SDP
「あらしのよるに」>製作委員会(TBSほか)
「ゲド戦記」>製作委員会(日本テレビほか)
「時をかける少女」>角川書店、角川ヘラルド映画
「ブレイブストーリー」>フジテレビ、ワーナーブラザーズ映画、電通、GONZO、スカパー!WT
「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌<レクイエム>」>製作委員会(日本テレビほか)
と多チャンネル化を見込んでソフトコンテンツ作りのために出資しているテレビ局の資本作が多い中、
「フラガール」と「時をかける少女」は公開規模が小さかった。都心の主な上映館だと・・・
「フラガール」・・・アミューズCQN、シネカノン有楽町、シネマスクエアとうきゅう
「時をかける少女」・・・テアトル新宿
しか公開されてなかった。
だが、公開規模を小さくしたことが逆に「ここでしか見られない」という観客の心理を見事に突き、
ミニシアター系ではメガヒットをはじき出したのだ。
この結果を受け、日本映画界もテレビ局依存を見直す時期が来たのかもしれない。