これを見たら、フィレオフィッシュが食えない・・・。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

これを見たら、フィレオフィッシュが食えない・・・。

「鉄コン筋クリート」の素晴らしさに感涙した後は、梅田ガーデンシネマまで「ダーウィンの悪夢」を見てきました。


シネマライズで公開されたドキュメンタリー映画の中で素晴らしいと感じたのは

「モハメド・アリ かけがえのない日々」と「スーパーサイズ・ミー」

前者は’74年のジョージ・フォアマン戦を軸としたモハメド・アリの人間像に迫り、

後者はモーガン・スパーロック監督自ら”30日間1日3食マクド生活”を敢行した検証映画。

これらのドキュメンタリーは衝撃的でした。


そして今回の「ダーウィンの悪夢」。

数百種の固有種のすみかで、“ダーウィンの箱庭”と呼ばれていたアフリカ大陸・タンザニアのヴィクトリア湖に

半世紀前、外来種であるナイルパーチを放流したことが”貧困連鎖”の始まりだった・・・。

この肉食の巨大魚・ナイルパーチは増え続け、湖畔にはこの魚を加工して海外に輸出する一大魚産業が誕生し、

その反面、エイズ、食糧難、ストリートチルドレン、売春婦、ドラッグ、武器密売が増え続けた。

しかもそのナイルパーチの白身は冷凍空輸され、日本のスーパーやファーストフードにも並ばれているのだ!

マクドナルドで食べたフィレオフィッシュの正体がナイルパーチだったらゾッとするわ。

(実際はベーリング海域のスケトウダラを使用。)


全体的に見たら・・・ドキュメンタリーとしてはパンチ力がミッキー・ロークの”ネコフック”級だったわ。

エンドクレジットが流れたら、「え?終わり?!」中途半端やなぁ~。

ただ言える事は・・・

貧困は災害なり。

政治では解決できない。

ちゅうことやね。


追記:シネマライズ謹製プログラム(600円)恒例の「映画を食卓に連れて帰ろう」。

今回のレシピは「ブラックフィッシュフライ」でした。