秋山の作戦勝ち。
9日に行われた「HERO’S」ライトヘビー級トーナメント準決勝&決勝@横浜アリーナで、
”反骨の柔道王”秋山成勲(フリーランス)が初代王者に輝いた。
この日のうちに準決勝と決勝を開催するという”ダブルヘッダー”。
その前に行われたミドル級トーナメントで宇野薫(和術慧舟會)が準決勝で判定に持ち込んだ分、
余力が残っておらず、決勝でカルバン(ブラジル)に攻め込まれ、判定負け。
MMAでのダブルヘッダーは下手すれば過酷なのだ。
この日の秋山は対戦相手に応じて戦い方を変えてきた。
準決勝、”リトアニアの高田延彦”スミルノヴァス(リトアニア)と対戦した際、9戦目にして柔道着を脱ぎ、
ボクサートランクス姿で挑み、右のハイキックからワン、ツーで仕留めた。
続く決勝戦は暴走する猛獣マヌーフ(オランダ)。再び柔道着スタイルに戻し、
マヌーフの嵐のようなラッシュをかいくぐり、投げられても腕を放さず、
左腕を腕ひしぎ逆十字固めで仕留め一本勝ち。悲願の”金メダル”獲得で男泣き。
本来なら準決勝で桜庭和志(フリー)と対戦するはずだったが、椎骨脳底動脈血流不全でドクターストップ。
検査で異常が出なければ、3年連続、京セラドーム大阪(旧・大阪ドーム)開催となる「Dynamite!!」で
実現できなかった秋山vs桜庭の日本人頂上決戦も夢じゃない。
一方、’05年大晦日以来の格闘技挑戦となる”芸能界を捨てた男”金子賢(フリー)は、
今年絶不調の所英男(リバーサルジム)相手に何も出来ず1R1分50秒と当然の敗北。
試合後の前田日明SVからの”ダメ出し”通告もごもっともである。