平塚市の”ベルマーレ愛”はこんなもんか!?
現在発売中の季刊「サッカーJ+」Vol.5 (エンターブレイン)で注目すべき記事が掲載されていた。
「ハリボテから真の『クラブチーム』へ~湘南ベルマーレ クラブハウス移転問題~」
J2・湘南ベルマーレの練習拠点が10月より大神グラウンドから馬入サッカー公園へ移転する。
だが、行政とクラブの間で亀裂が生じる事態が発生した。
馬入サッカー公園内に選手たちがすごすクラブハウスを設置する目処が立たなかった。
理由は現在の湘南の筆頭株主である平塚市からの
都市公園法という法律により、
クラブハウスを建設することは出来ない。
の返事が。いくら言っても行政の得意技”たらい回し”で返事を反故にしてきた。
【解説・都市建設法】
公共の福祉施設である公園や緑地内で、公園管理者以外が公園施設以外を建て、
公園を占用することを禁じた法律。
建設するときは、公園管理者(この場合平塚市)の許可を受けなければならない。
9月までの練習拠点である大神グラウンドは’04年6月に前の所有者で、
ベルマーレの元・親企業であるフジタが松蔭大学に売却。
松蔭大学からは2年間グラウンドの優先使用権を与えるという暫定処置を取ってきたが、
馬入に入ってもクラブハウスが無い。クラブにとっては痛手である。
7月、平塚市から以下の暫定処置が取られた。
◆人工芝グラウンドに隣接するひらつかアリーナ1階の選手控え室を、
選手の筋力トレーニングルームとして使用。
◆サッカー場管理棟1階の更衣室を、選手更衣室および医務室として使用。
◆サッカー場管理棟2階の多目的室を、選手ロッカー室として使用。
◆サッカー場管理棟西側に、主に倉庫として使用する多目的棟を建設。
オイオイオイ、こんなにショボイ管理棟 をクラブハウスとして使えだぁ?!
これじゃクラブが怒るのも当然。
ベルマーレが要求し続けたのは、プロサッカーチームに欠かせない機能を持ちながら、
市民が利用できる飲食ブース、健康関連施設を持ち合わせた欧州型クラブハウスも併設してくれと言ったのに、
行政の”たらい回し”でこのザマ。
J1の頃は平塚競技場の改築・修繕に協力し、アウェーからの客がどっと来て、平塚市にとってはウハウハだった。
ところが、’99年にJ2に落ちると、手のひらを返したかのように、冷遇の嵐。
平塚市のベルマーレに対する愛情はこんなものか?
こんな冷遇を受けるんやったら、本拠地を移転したほうがマシ。
’99年に平塚市をはじめ、厚木、伊勢崎、小田原、茅ヶ崎、藤沢、大磯といった”湘南”地方にまで
ホームタウンを拡大したんだから、平塚以外の所へ移転してもバチが当たらないだろう。
それでも無理なら、他の地方へ移転すべきだと思う。
そもそもベルマーレの名前の由来はラテン語のBellum(ベラム=美しい)とMare(マーレ=海)を組み合わせた造語。
美しい海に合う所といったら・・・
三重県四日市市
かつてはJFLに参戦していたコスモ四日市(コスモ石油サッカー部)があったが、10年前に解散。
三重県のサッカーは高校サッカー選手権の常連である四日市中央工業高校サッカー部が有名。
(これで強いパイプが出来る!)
クラブ単位としては東海社会人リーグ2部のマインドハウスTC が最高位。(でも、盛り上がりに「?」)
三重県は伊勢志摩という美しい海を持っているから、三重県全域で盛り上げることも障害なし。
スタジアムは中央緑地公園陸上競技場をJリーグ仕様に改修すれば難なし。
鈴鹿スポーツガーデン球技場も開催出来るようにする。
香川県高松市
香川県には四国社会人リーグに在籍するカマタマーレ讃岐 というクラブが存在するが、
◆独立野球リーグ・四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズ
◆バスケットbjリーグに今季から参戦する高松ファイブアローズ
◆女子バレーボールのEighty 8 Queen
◆アイスホッケーのサーパス高松
とスポンサー争いに苦戦を強いられ、地方ゆえの悩みを大きく露呈している。
(そこは万年資金難のベルマーレと同じ状況にある。)
そこで、マーレつながりで、ベルマーレとカマタマーレを合併して、新チームを作るべき。
JFLから始めて、Jリーグを目指すのも悪くない。
湘南の範囲内か、四日市か、高松か、
どっちにしろベルマーレ再生には3つの選択肢しかないぞ。
愛情が薄れた平塚に、別にコダワル必要は無いんだよ。