ゲルマン魂、ドルトムントで散る・・・。
2006 FIFA WORLD CUP GERMANY(TM)
≪FUTURE MATCH of THE DAY≫
準決勝【ドルトムント/65000人】
ドイツ 0<0-0/0-0 延長0-0/0-2>2 イタリア
119分<イタリア>グロッソ
120分+<イタリア>デル・ピエロ
【この日の両チームスタメン】
73分 シュバインシュタイガー<>ボロウスキ
83分 オドンコー<>シュナイダー
111分 ノイビル<>クローゼ
レーマン
フリードリッヒ メルデザッカー メッツェルダー ラーム
ケール
シュナイダー ボロウスキ
バラック
[H]ドイツ ポドルスキ クローゼ
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[A]イタリア トニ
トッティ
ペロッタ カモラネージ
ガットゥーゾ ピルロ
グロッソ マテラッツィ カンナバロ ザンブロッタ
ブッフォン
74分 ジラルディーノ<>トニ
91分 イアキンタ<>カモラネージ
104分 デル・ピエロ<>ペロッタ
北朝鮮が日本に向けてテポドン発射の報道が飛び交い、
フロリダではスペースシャトルのディスカバリー号が発射した(ドルトムントでの現地時間)午後9時、
決勝行きの切符をかけた戦いが始まった。
ドイツは中盤の底で献身的な働きを見せているフリングスが準々決勝・アルゼンチン戦の試合終了後に、
アルゼンチンFWクルスを小突いたことが発覚し、FIFA規律委員会の裁定で前日に出場停止に。
これがかえって響いたのか、急遽中盤の構成を変えざるを得ず、当然リズムを崩し、
枠内へのシュートがイタリア10本に対し、ドイツは2本に終わった。
両チームともPK戦を覚悟していたが、決勝トーナメント第1回戦のオーストラリア戦のように、
イタリアに劇的なドラマが用意されていた。
試合終了1分前、CKのこぼれ玉をMFピルロが拾い、グラインダーのスルーパスに左SBグロッソが反応。
左足ダイレクトでドイツのゴールネットを揺らした。
その直後、カウンターからデル・ピエロがダメ押し弾で決着。
一方のドイツはFWポドルスキが不発。決定的なチャンスが2度あったが、いずれも逃しており、
好セーブを見せたGKのレーマンも、延長終了間際で神通力が通じなかった。
もし、フリングスが出場していたら、ドイツが有利、90分で決着はついていたはずだ!
≪ワタクシが選ぶHERO OF THE DAY≫
ピルロ(イタリア)
この試合で均衡を破ったグロッソのゴールをお膳立てしたのがDMF(ボランチ)のピルロ。
元々はトップ下の選手で将来が期待されていたが、出場機会に恵まれず”丁稚奉公”せざるを得なかった。
02-03シーズン開幕前、ACミランに復帰したピルロは就任したばかりのアンチェロッティ監督に直談版。
「僕をボランチで使ってくれ!」
この直談判が利いたせいか、中盤の底でパスを飛ばすレジスタの役割でACミランの躍進に貢献し、
ACミランとアズーリで主力選手の1人に成り上がった。
本来、ボランチといえば、豊富なスタミナと当たり強さが必要だが、ピルロは”ひょろひょろ”で轢き逃げされやすい。
それを周囲の協力(ACミランではセードルフとガットゥーゾ)を得て、前線への”発射台”に徹した事が、
新しいボランチのタイプを作ったといっても過言ではないでしょうか。
次は決勝。ピルロのフリック(飛び出す)パスはワールドカップトロフィーに届くか、注目です!
≪今日の一言≫
ベルリンへの道、敗戦で完全にクローゼ(クローズ)・・・。
3位決定戦(8日・シュツットガルト)でがんばってくれ・・・。