堕ちたビアンコネロに救いの道はあるのか
イタリアサッカーリーグ・セリエAは14日に最終節が行われ、首位のユベントスはレッジーナに2-0と快勝し、
2期連続・29回目の栄冠を得た。
逆転優勝の可能性もあったACミランはローマに2-1と勝ったが、ユベントスが勝ったため2位に終わった。
ところが、ユベントスのモッジGMほか1名がイタリアサッカー協会幹部に、主審をユベントス寄りの人間にするよう
圧力をかけた容疑が浮かび上がり、フィオレンティーナ、ラツィオなどセリエAとBの計9チーム41人も取調べを受けた。
結果、ユベントスは取締役の総辞職となったが、内容が重く、クリーンなイメージを台無しにした代償は大きいため、
タイトル剥奪、クラブ創設以来初のセリエB落ちという処分が濃厚。
ユベントスの保有資金は豊富だ。その保有資金の使い道が不正行為に走ればティフォージは怒るだろう。
スポーツとお金は汚い関係でつながっている。
選手獲得に要したお金も莫大だし、大型スポーツイベント招致のため裏金が動いたケースもあった。
こんな風習があるから、スポーツは純粋さを失った。
ユベントスは偉大なクラブだ。だが、この不正が発覚したことで、ユベントスは社会的信用を失うことは避けられないだろう。
この不正疑惑で高笑いしているのは’98-’99シーズン開幕前にユーベのドーピング疑惑発言という
”爆弾”を投下したズデネク・ゼーマンではないでしょうか。
彼は南のクラブを率い、トリノをはじめとする北のクラブに戦いを挑んでいることをライフワークとしているから。