サッカーは誰のもの?と考えさせる事態。
ヨーロッパサッカー界にも”ナベツネ”はいた。
ヨーロッパの強豪クラブ18チームで構成されるG14が一度は消えていた欧州スーパーリーグ構想を再びぶちまけた。
【G14とは?】G7(先進7ヶ国首脳会議)をもじって資金的に裕福な欧州各国の強豪クラブ14クラブで構成。
レアル・マドリッド、ACミラン、アヤックス、リバプール、ユベントス、バイエルンミュンヘン、インテル、バルセロナ、
マンチェスター・ユナイテッド、ボルシア・ドルトムント、PSVアイントホーフェン、FCポルト、オリンピック・マルセイユ、パリ・サンジェルマン
以上のチームで’98年に結成されたが、新たにバレンシア、アーセナル、リヨン、レバークーゼンが加わった。
’98年にスーパーリーグ構想をぶちまけたが、G14の暴走をUEFA(欧州サッカー連盟)が
チャンピオンズカップとカップ・ウィナーズ・カップの統合で食い止めた。
ところが、’05年より”新生”トヨタカップ・世界クラブ選手権を巡り、過密日程を理由に不参加を表明したが、
結局、参加を受け入れる結果に。
それから突如としてふって沸いた欧州スーパーリーグ構想の復活。
実質、各クラブは放送権料やUEFAチャンピオンズリーグの出場料で潤っており、裕福な強豪クラブ同士の対決になると莫大なお金が動くが、
リーグ戦で下位チームの対戦となると、客席がガラガラの状況になり儲けにならない。
だったらG14だけでリーグ戦をやっちゃえ!それ以外の試合なんて論外や!とぶちまけた。
それをやっちゃうと、強豪クラブ抜きのUEFAチャンピオンズリーグや各国リーグ戦が赤字の状況に陥り、
リーグ運営にマヒが生じる。それだけじゃない。G14は以下の提案を出した。
①スケジュール世界統一案。9ヵ月半をクラブ、1ヵ月半を代表、残り1ヶ月をバカンスに費やす。
②クラブ重視案。代表親善試合の大幅削減や代表召集期間中の選手の給料および傷害保険を各国協会が負担。
③ワールドカップの隔年開催案。それに伴うワールドカップ、各大陸選手権、コンフェデレーション・カップの大会期間の大幅短縮案。
もし、この提案が”正式団体”FIFAやUEFAに受け入れると、”非正式団体”G14にひざまずくという事態に。
G14はナベツネが暗躍するプロ野球オーナー会議とダブる、いやオーナー会議そのものや!
ワールドカップを商業路線にシフトさせ儲け主義に走らせたFIFAの責任もあるが、アメとムチという言葉を知らないG14は悪じゃ!
サッカーは金持ちオーナーのおもちゃじゃない!
’04年の球団改悪問題からの教訓をG14に教えてやりたいわ。


