カウボーイ映画の仮面をかぶった「アナザー・カントリー」 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

カウボーイ映画の仮面をかぶった「アナザー・カントリー」

今日、梅田の映画館で「ブロークバック・マウンテン」 見に行ってきた。

今年のアカデミー賞でアン・リー監督にアジア人で初の監督賞をもたらした映画です。

※注:実は今月4日よりシネマライズ渋谷 で先行公開され、18日より全国公開。

 オスカー効果からか、東宝系の映画館を加え、当初より多く増えました。


イニス・デル・マー(ヒース・レジャー)とジャック・ツイスト(ジェイク・ギレンホール)。

2人のカウボーイの20年に及ぶ愛の軌跡と魂の葛藤。

羊飼いキャンプで知り合った2人の男が禁断の愛に落ち、キャンプが終わったあとも2人は釣りと建前を張って、

”逢引”を繰り返していた。

保守的、閉鎖的、偏見、そういった逆風にも負けず男達は愛し合っていた。

それが家庭を持つ自分の生活にとって”足かせ”になりかねなかった事を。


ぶっちゃけ、切ないです。泣けます。切なさをより増幅させる音楽もとてもいいです。

普通の人間から見たら薔薇族(ホモ)映画と捉えかねないと思うが、早い話「男が少女マンガ読んでどこが悪い!」と同じですね。

正直、カウボーイ映画の仮面をかぶった「アナザー・カントリー」といったところでしょうか。

※「アナザー・カントリー」→ルパート・エヴェレットの出世作となった’84年作品の映画。

 パブリックスクールで繰り広げられる同性愛と、それによる歪みを色濃く描写。


是非とも、見てもらいたい一作である。


追記:シネマライズ仕様で編集・刊行されたパンフレットには、印刷が間に合わなかったのか、

「本年度アカデミー賞(R)3部門受賞!監督賞 脚色賞 オリジナル作曲賞」のカードが挿入されていた。


【原作本、読んでから見るか、見てから読むか?】

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