名作列伝・其の五「神風怪盗ジャンヌ」(種村有菜)
今回は先日誕生日(3月12日)を向えた種村有菜の出世作を紹介しよう。
日下部まろんは一見フツーの女の子。でも実は、世間を騒がせている怪盗ジャンヌだった!?準天使フィンを伴い、絵画にひそむ悪魔を退治するため、今宵も月明かりの空をとびまわる…。
ジャンヌの行く手を邪魔する怪盗シンドバッドに変身する名古屋稚空と準天使アクセス。警部を父に持つ東大寺都、都と共にジャンヌ逮捕にもえる水無月大和、悪魔騎士ノインに高土屋全と個性的なキャラクターを巻き込んで人間界・天界・魔界入り乱れて大決戦するラブアクション!
’99年にはテレビ朝日系列でアニメ化され、桑島法子、千葉進歩(すすむ)といったキャストが魅力的だったものの、制作プロダクションである東映アニメーションは当時、製作現場のデジタル化が始まったばかりで、絵は原作に近づけられなかったのが難点。
昨年のりぼん創刊50周年企画で行われた、50年間の50作品「みんなが選んだ!りぼん名作50選」にも、この作品が選ばれ、改めて「満月をさがして」より全体的にも優れているという証拠を見せ付けた。
自分も「種村有菜の代表作と言えば?」と聞いたら必ずこれをあげますね。
ワタクシは今でも「神風怪盗ジャンヌ」の頃の種村有菜を尊敬している。
その頃の種村有菜の新作が読みたい今日この頃です。
※現在りぼんマスコットコミックス全7巻で刊行中。