妖怪大好きおばさんです。
「水木しげるの妖怪百鬼夜行展」に行ってきました。
場所は札幌市内から15kほど郊外にある「芸術の森美術館」です。
北海道にこういった展示が回って来るのはとても珍しいです。たいてい来ないから、いつも上野まで行っていたくらいです。
駐車場から美術館まで、ちょっとした森の散策路になっています。5分くらい歩くかな。
展示内容は、最高でした。
水木しげるといっても、鬼太郎展ではなく、水木しげるの妖怪画のルーツを解説する展示会。
水木しげるの描く妖怪って、ほとんどは元々は江戸時代の浮世絵師が描いていた妖怪画を元にしています。オリジナル創作ではなく。
水木しげるは一昔前にNHKの朝ドラでブームになりましたが、江戸時代の妖怪画が好きな私は
「妖怪の元祖は、江戸時代の奇想と言われていた浮世絵師達なんだよーー!」と悔しい思いをして見ていました(誰目線)。
今回の展示は、その元になった浮世絵と水木しげるが描いた物をそれぞれ妖怪ごとに並べて展示してくれていました!!(浮世絵の方はもちろんレプリカですけど)。
私の1番の推しメン、歌川国芳様の「相馬の古内裏」はわかりやすいかも。
↑国芳様
↑しげる
そっくりですよね!
元の絵をリスペクトしていて、構図も大きく変えずそのままです。
垢舐めの新旧はこんな感じ。
江戸時代の元祖アカナメ、可愛いですね❤️
いたずらっ子の顔しています。江戸時代にこんな絵を描けるセンスすごい。
ちなみに、この江戸時代の妖怪画の絵師ばかりを一同に集めた神企画展「奇想の系譜展」が、2019年に上野で開催されていました。
これはもう、一生の思い出です。
最高でした!!また開催してほしいな〜〜〜!
今回の展示、水木しげるの昔からの本も展示していて、1970年代後半〜1980年代に販売されていた小学館の子供向け百科図鑑シリーズもありました。
これこれ!!
持っていたので、懐かしすぎて感動🥹
妖怪が好きになったきっかけでした。
今の子供は図鑑なんて見ないんだろうな。ネットでピンポイントで検索できちゃいますもんね。
図鑑のあのウキウキ感。情報源は本だけだから、ボロボになるまで同じものを何度も読み込んでたからすごく記憶に残っています。
水木しげるは妖怪図鑑の他に、自伝も面白いです。とくに戦時中にラバウルの南方最前線で1人生き残ったサバイバルの話はとても面白いです。