十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。(講談社文庫)


すべてはここから。清冽なる新本格の源流!大学ミステリ研究会の七人が訪れた十角形の奇妙な館の建つ孤島・角島。メンバーが一人、また一人、殺されていく。「十角館」の刊行から二十年。あの衝撃を再び!

 

 

 

ミステリーといえばの超有名なこちら、いまさら読んでみた!

読むまではネタバレに触れないよう気をつけてきましたよ!

 

 

 

 

 

もろネタバレはありませんが、これから読む人は見ない方が楽しめます!!

 

 

 

 

 

 

 

いつも一人一人を深掘りして感情移入する感じの重いイヤミスばかり好んで読むので、こういったストーリーメインのものはなかなか登場人物が印象に残らずどれが誰だっけ?状態で読み進めるのに苦労しました。

名前が「アガサ」「カー」「ポウ」とか横文字なので、余計に人物像が浮かばず、全員を把握するのに一苦労だった。

 

何かの待ち時間に読むとか小分けにして読むとほんとわけわからなくなるので、一気読みできる時間のある時に手をつけるのがいいですね。

 

淡々と進んでいく感じが、「小説」というより「ミステリー」って感じです。

あまり馴染みないので読みにくいな〜〜と思いましたが、中盤から一気に引き込まれます。

ほんとにこの中に犯人がいる?でも誰が?と一人一人消えていく様かゾクゾクします!

これぞ、ザ・ミステリーだよな〜と思いました。

 

衝撃の1行、たしかに衝撃のでした。

何気なくページをめくっていきなり目に入るあのページ構成も見事です!

 

最後のガラス小瓶のくだり、意味不明でした。ググって解説読んでやっとわかった。

アガサクリスティの「そして誰もいなくなった」のオマージュか!

読んでない人はきっと意味不明ですね。私も最初「?なんだこの終わり方は?」とすっきりせず、思い出すのにしばらくかかった。読んだの35年前の中学生の時ですから!

 

読んでいて、ちょいちょい気になったことがあるんだわ!!

良い歳の成人した大学生の部活の仲間同士の旅行なのに、コーヒー淹れるのも食事の支度も当然のように女子部員に命じているシーンが頻繁にある。「アガサ(←女子学生のあだ名)、コーヒー淹れてくれ」と言って、自分たちは座ってタバコ吸って待っている。

なんだこれ

「なんで女子がやって当たり前なんだよ!』「お前の奥さんじゃないんだよ!」「せめて手伝え!」と逐一腹たっちゃいました。

時代が違うんですね。

初版は89年だそうなので、昭和ですもんね〜

 

今ならそんな事言う男子大学生もいないだろうし、言ったら「自分でやれ!」とフルボッコの刑に処されるでしょうな。