第8章 オバタケのスープ 第1話
ある日きのっこちゃんのママが熱をだしてしまいました
ママがきのっこちゃんに言いました
「きのっこちゃん、ゴホッゴホッ。
前にオバタケからもらっていた薬が、ゴホッ、なくなってしまったの。ゴホッ。カールと一緒にオバタケのところまでいって薬をもらってきてくれるかしら?ゴホゴホっ。」
とっても辛そうなママ。
きのっこちゃんはすぐにカールと一緒にオバタケの住む丘へと向かいました
途中雨がポツポツと降ってきました
しばらく道を歩いているとカタツムリさんに会いました
きのっこちゃんがカタツムリさんの角をツンとつっつくと、
カタツムリさんは直ぐに殻に顔をひっこめてしまいました
きのっこちゃんは
「あはははは!おもしろい!」
といって、カタツムリさんの顔がでてくるたびに角をツンとつっつきました
それをみたカールは
「きのっこちゃん、かたつむりさんをいじめてはダメだよダメだよ。ママが薬を待っているのだから早くオバタケのおうちに向かわないと!」
といって、かたつむりさんをからかうきのっこちゃんをどうにかやめさせ、オバタケのおうちへと向かいました
オバタケのおうちに近づいていくととてもいい匂いがしました
「きっとオバタケがスープを作っているのね」
といっておうちの中へ入ると
そこにはグツグツと煮だったスープがありました
オバタケの姿はありませんでしたが、
お腹をすかせていたきのっこちゃんとカールはスープの匂いにつられ、なかをのぞいてみると、そこには
あのカタツムリさんの殻がたくさん入っていました
きのっこちゃんとカールの顔が青ざめました
第7章 エノッポさんの悩み 第3話
鳥に襲われて羽が破れてしまったんです。もう一生飛べないかもしれません。」
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第7章 エノッポさんの悩み 第2話
いつも明るく元気に歌を歌っていたエノッポさんから、とっても暗い歌声が聞こえてきました。
ワタクシ~エノッポ~
歌ーウコートガー。。。はぁ~
オテントサーマハー、、、ヒィ~
ダカーラキョウモー。。。フゥ~。
きのっこちゃんがエノッポさんに
話しかけました
「エノッポさん、エノッポさん、
今日はなんだかいつもと様子が違うようだけれど、一体どうしたの?」
エノッポさんがいいました
「やあ、きのっこちゃんじゃないか。
わたしの様子がいつもと違うって?
いやぁ、
実は、今ひとつ悩みを抱えていてね。」
どんな悩み?
「実はいつもわたしの歌を聞きに来てくれる、
蝶々さんのことなんだが。
最近彼女の姿が見えないんだ。
以前は毎日のように私の歌を聞きにきてくれていたんだが。
何かあったのかとても心配でね。
まさか嫌われてしまったんだろうか。」
「そうだったのたのね、それなら蝶々さんが住む花の都へ行ってみたらいいんじゃない?」
ときのっこちゃんはいいました。
するとエノッポさんが肩を落としていいました。
「きのっこちゃん、
花の都に行くには大きな大きな川を渡らないといけないのだよ。
私一人の足じゃ行けたもんじゃないよ。蝶々さんのように私も空を飛べたらいいんだがねえ。」
そんな話を聞いたきのっこちゃんは
「まかせてちょうだい!」
と言い、
大きく口笛を吹くと
カブトムシさんが空からやってきたのでした。
エノッポさんはカブトムシさんに驚き、とっさに草の影に隠れましたが、きのっこちゃんがカブトムシさんとお友達であることがわかると恐る恐るでてきました。
きのっこちゃんはカブトムシさんに、花の都まで連れていってもらいたいとお願いをすると
カブトムシさんは快く了解してくれたのでした。
早速、
きのっこちゃんとカール、そしてエノッポさんは花の都へ向かったのでした。
つづく
えのっぽさんの悩み
えのっぽさんは、キノコ村一、背が高く、
えのっぽさんの傘の上にはいろいろな虫さんが立ち止まります。
えのっぽさんは、歌を歌うのが大好きで、
毎日えのっぽさんの歌声を聴きにいろんな虫さんたちが
集まってきます。
きのっこちゃんも、えのっぽさんの歌が大好きです。
今日もエリンキーとガラクタ集めをしていると、えのっぽさんの
元気な歌声が聞こえてきました
「♪ワタクシ~エノッポー、
歌ーうことが~だーいすーきでーす
おてんと様は~だいきらーいでーす
だけど今日も歌うのさ~、元気に楽しくフッフッフ~♪」
きのっこちゃんが言いました。
「エノッポさんの歌を聴くと、元気がでるよね!
悩みもふっとんじゃうね」
カールがいいました。
「きのっこちゃんに悩みなんてあるのカイ?」
「カールはわかってないなあ。年頃の女の子には、それなりの”悩み”てのがあるんだよ。」
エリンキーが笑いながら聞きました。
「きのっこちゃんの悩みってなんだい?」
「そりゃ、お気に入りのこの腹巻が最近きつくなってきたから、お腹痩せしなくちゃ
いかないかしら。とか、爺タケのイビキがとってもうるさいことや、
あの松タケル王子といつか結婚するにはどうしたらいいのかしらとか...
数え上げたらきりがないわよ!」
「なーんだ、そんな悩みか、ハハハハハ!」
エリンキーは笑ってきのっこちゃんの腹巻をのばして言いました。
「きのっこちゃんの腹巻はコーーーーーーーーーーんなに伸びるから、
お腹がどんどん大きくなったって問題ないよ!
それに、あの松タケル王子と結婚だなんて、住む世界が違うんだから、
無理無理。悩むだけ無駄だよ。」
「んー、やっぱりそうよねー。悩むほどのことじゃないか☆ハハ!」
きのっこちゃんとカールは笑っていましたが、
カールはきのっこちゃんが松タケル王子といつか結婚して
家をでていってしまうことを想像すると、
寂しさがこみ上げ、涙で目が潤んでしまいました。
あいかわらず、とっても泣き虫なカールなのでした。
つづく
第6章 一番強いのは誰 第3話
第3話 一番強いのは誰
心配そうな面持ちでエリンキーは
きのっこちゃんを見ています。
審判カールが
『ハッケヨーーイ、キノコッタ!!』
というと
てんてんぐタケオ君は大きな手できのっこちゃんの
体を遠くに跳ね飛ばし、
あっという間にきのっ子ちゃんは
負けてしまったのです。
『やっぱりオレ様が一番だ!ヘっ!』
といって自慢げな顔をして帰っていくタケオ君を背に、
きのこ相撲で一度も負けたことのなかったきのっ子ちゃんは
悔しさから、大きな声で泣きました。
『えーんえーん。悔しいよ~~~』
すると
ブーーーンという大きな音を立ててなにやら
黒い影がちかずいてきました。
それはきのっこちゃんが大好きなカブト虫さんでした。
カブト虫さんが地面に着くと
きのっこちゃんがみたこともないような
険しい顔をしてジロっとタケオ君をにらみました。
それをみたタケオ君がいいました。
『おまえ、やるのか~?』
カブト虫さんは6つの足で力強くタケオ君にちかずいていき、
長い角にタケオ君の腹巻きをひっかけると、
角を大きく振り回してタケオ君を
遠くの原っぱへと投げ飛ばしたのです。
きのっこちゃんはいつも穏やかで
おとなしいカブト虫さんがこんなにも強い姿をみて、
とても驚きました。
『カブト虫さん、実はあんなに強かったんだね。
タケオ君を懲らしめてくれてどうもありがとう!』
とお礼をいいました。
それ以来、タケオ君はあまりみんなを
いじめなくなりました。
タケオ君はカブト虫さんの強さに憧れて、
カブト虫さんをボスと呼ぶようになりました。
一方きのっこちゃんは、いまだに相撲で負けたことが
悔しく、内心の闘争心を燃やし
エリンキーを相手に相撲をコツコツと練習しはじめたので
ありました。
カールがいいました。
『ハッケヨーーーイ、キノイコッタ!』
おしまい

