本田霊学の継承-53
「本田親徳研究」(鈴木重道氏)を参考に本田霊学の継承について御紹介したいと思う。解説については自説であり、本田霊学としての公式見解ではない。**********************************『さていよいよ神術の修業に入るとしては、59 神術の林の奥に入らむには審神者ぞ道のしるべなりける60 術もなきあらぬ沙庭の嚮導(しるべ)には横さま道を踏みや迷はむ62 霊術に審神者し無くば邪神の神憑り来しを見分けかぬべしと審神者の重大性を教示され、幽世の有様については、64 政事いと厳正に賞め罰めいとも正しき幽界はしも65 幽界の何れの界にも高き卑き許多の段の階級ありけり66 幽界の二つのわかち先づ知らなまさし(正)神の界邪つ神の界と教えられ、人魂の帰趨にふれては、67 顕界を去りにし人の魂は先づ知らすなり産土の神68 仰げ人朝な夕なに身に近く幸へますは産土の神69 顕世は大君ませり幽界を統べ治らするは杵築大神産土の神の恩頼の深く厚いこと 最高の統治は大国主大神の司り給うことを詠まれている。これらによっても本田親徳詠の産土百首の正しきことを知るのであります。70世の中のあらゆるものよことごとに霊力体の三つよりぞ成る71生あるはいはずともがな土も石も御魂たまはぬ物はあらじな72月星のめぐり違はぬ状見てもものの力をそれと知れし73目に見えぬ音さへ香さへ味さへもみな物実のあらざるはなしと霊力体の原理をのベ、本田霊学の動植山の三体も凡て造物主のみ魂を賜わったものであり、力徳を月星(地球も篭めて)の運動を見ても知るべしと云い、体(物実)は音、香、味の如きにさえ具わっていると教えて居られるのであります。この物実の詠は実に新しく現代科学の粋を己に昭和の初年に教示していることは驚かれるのであります。』(『本田親徳研究』)