本田霊学の鎮魂法と帰神術について-245
本田親徳翁の「鎮魂法と帰神術」について考察したいと思います。************************大本では当時、修行中に次のような状況が頻繁に起きたようだ。『実際のところ、大本における鎮魂帰神は、もっぱら「他神を憑依」させる神憑りによって人気を博し、膨大な数の心霊マニアや霊術マニアを綾部に引き寄せた。大本の道場での帰神というと、天狗や狐狸霊などの副守護神が憑ってくるのが常のことであり、その派手な霊動や言動が、あたかも誘蛾灯のように人々を引き付けた。しかも大本では鎮魂帰神(王仁三郎にいわせれば「帰神」ではなく「神懸」)を集団で行わせたので、マスヒステリー状態から、ますます派手な霊動が生じ、それがまた大本の霊術の凄さとして宣伝され、より多くの人々を綾部に誘引することとなった。ときならぬ鎮魂帰神ブームは、大本の認知が進むという点ではありがたかったから、王仁三郎は黙認していた が、半面、低級な神懸が世間に広まり、大本で習い覚えた鎮魂帰神で商売をもくろむにわか霊術家が族生している現状は、王仁三郎の考える皇道霊学にとって、けつして好ましいことではなかった。そこで王仁三郎は、ブームは黙認しつつも、鎮魂帰神にまつわる誤解について、さりげなく注意を与えていた。』(「新・日本神人伝」)