京成の博物館動物園駅公開 | gayasan8560のブログ

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趣味の鉄道、街歩きネタを中心としたブログです。鉄道については、主に歴史的視点からの記事が多いです。

 平成9年に休止されてから一般者が立ち入ることのできなかった京成電鉄の博物館動物園駅が、11月23日から来年の2月24日までの週末(金土日の11時から16時)に一般公開されています。ということで、さっそく様子を見に行ってきました。駅舎に入るには、当日の10時から現地で配布する整理券(入場時間帯が記入されたもの)を入手する必要があります。けっこう早く整理券の配布が終わってしまうようなので、これから行こうという人は、10時前には現地に行っていた方が良さそうです。

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 久しぶりに扉が開いた博物館動物園駅の駅舎です。扉はリニューアル工事の一環として東京藝術大学の美術学部長がデザインして新調したものです。

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 整理券に指定された時間になったので、さっそく入場してみると、いきなりウサギが床に激突しています。なんでも今回の公開は、駅舎空間を利用したインスタレーション作品の鑑賞という位置づけになっているそうです。

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 地下に降りる階段の壁には廃止当時に描かれたと思われる落書きも残されており、時間が停まった感じで良い雰囲気です。

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 地下一階の空間には、いくつかのアート作品が展示されています。このアートイベントのお蔭で駅舎に入れたので文句は言えませんが、廃止当時の駅の雰囲気を味わいたい者にとって、そこここに置かれている作品は正直いって邪魔です。
 上の写真で壁に何か塞いだようなものがあるのは、かつて戦前に使われていた切符発売窓口の跡とのことです。

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 本来ならば、さらに地下二階まで下りたところに廃止当時の切符売り場や改札口が残っているのですが、地下二階に降りる階段の手前に透明アクリル板が設置されていて降りることができません。上の写真はアクリル板越しに改札階を写したものです。正面に切符売り場、右側に木製の改札が見えています。地下一階までしか入れないのは安全上の理由なのかもしれませんが、ホームはともかく改札口あたりまでは立ち入っても問題ないような気がしますが、とにかく今回はのぞき込むしかありません。さらに悪いことに、アクリル板には自由にメッセージを書き込めるようで、そのためのペンまで用意されています。多くの人がメッセージを書き込んでいるため、それが邪魔で中が見えにくく、上の写真も僅かにメッセージの描かれていないところを見つけて何とか写したものです。

 駅の地下空間を活かしたアート作品の展示を見に行ったと思えばいいのですが、廃止された駅を見に行ったと思うと、何かモヤモヤしたものが残る一般公開でした。とはいえ、東京都選定歴史的建造物になりリニューアルもされた建物なので、これからも何らかの形で公開される機会があると思われるので、次回に期待したいと思います。