遠い昔、いまから50年弱前の今日

私は4歳下の弟と鹿児島に向かう「寝台特急はやぶさ」の車内でした

小学生から高校まで過ごした鹿児島に7年ぶりにいったのです

 

前日に東京駅をでた列車は この時間丁度広島を通過する途中でした

車内にアナウンスが流れます

そうか、今日はその日だったんだ

25歳になって、やっと社会人になれたんだ

寝台列車の座席からそんな思いで外をみてました

 

当時はね、まだ長距離は飛行機ではなくて夜行列車か寝台列車の時代でした

 

就職して、ほんのちょっとだけどボーナスももらえて

金銭的に少し余裕ができたので弟を連れて鹿児島へ帰る計画を立てたのです

 

それまでは大学院時代を含めて金銭的には厳しい生活でした

一般サラリーマンの家庭で女の子が大学はおろか大学院まで進学したい私

よくまあ許してくれたもんです

親が学費と下宿代1万円は出してくれた、本当にありがたかった

その他の生活費は奨学金と家庭教師のバイトで賄ってました

 

就職しても生活は以前と変わらなかったので頂くお給料の半分は残りました

それとボーナスで鹿児島への旅費をつくることができました

 

鹿児島へいくのに弟の服を買って、自分も珍しくピンクの服を買って

気持ちは帰省ですからね

転勤族で親族は鹿児島にはいませんでしたけど

 

今日はお前の生きたいように生きろと言ってくれた両親に感謝の日になります

いつからなのかな?誕生日はもう嬉しくないけど親に感謝の日になったのは

おかげで無事に今年もこの日を迎えることができました

今日は暑いので、明日 一人祝いのケーキでも買ってきましょう