グラスの中の世界 | ~One For The Road~

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今日の最後の一時が、明日への新しい道につながるよう・・・。

今までカクテル用に使っていたグラスは普通サイズ(300ml程度)の

タンブラーグラス(形はちょっと細長)とカクテルグラス(普通の逆三角形)

だった。

普段ご飯の時とかによく作っているのは、作り勝手の良いビルドタイプ

(直接グラスに材料を入れて混ぜる作り方)なのでタンブラーグラスの方を

よく使う訳なのである。

ただ、その細長い形からどうも洗いにくいらしく割れてしまう事もしばしば。


そこで今回、新たに少し大きめのタンブラーグラスを購入したのである。

ちなみに割れた方も同じものを再度購入。ちょっと気に入ってるんで。

買ったのは容量400ml程度で口が広くなっているタイプ。

早速使ってみたら、さすがに形や容量が変わると作り勝手も変わってしまう

のでちょっと戸惑ったが、コレはコレで結構良い感じ。

ただ、今までのグラスはバーで出てきそうな雰囲気だったが、今回のは

どちらかというと、バーよりも居酒屋で出てきそうな感じがするけど(^^;)


グラスまたお酒を楽しむ重要な要素の一つ。

スピリッツなどの材料を揃えるのも良いが、こういう道具を揃えるのも

また楽しい。



ちなみにグラスと同時に、ミキシング・グラスとストレーナーも購入。

そう、カクテル作りの技法の一つである「ステア」に使う道具である。

ステアとは「かき混ぜる」という意味で、ミキシング・グラスに氷や材料を入れ、

バー・スプーンを使って素早くかき混ぜる。

(ビルドの時にバー・スプーンやマドラーでかき混ぜる事も差す。)

シェイクがスピリッツやリキュールの「角」を取り、まろやかにするのに対し、

ステアはスピリッツやリキュール本来の特性を生かす作り方である。

また、ワインを使ったりシェイクでは濁ったりして見た目が落ちてしまう

カクテルを作る時なんかもステアで作る。

プロのバーテンダーというとシェイクが取り上げられがちだが、本来の腕の

見せ所はステアにある、とも。


カクテル作りを始めてもう1年だが、ようやく、というかなんというか。

まあ軽い気持ちで今年はステアもチャレンジしていこうっと。



グラス一つで世界が変わる。

例え手のひらに納まる程度の大きさでも。

そこに思いがある以上、そこは確かに誰かの世界で。

それが自分の思いならば、そこは確かに自分の世界である。



・・・な~んてな。