---以下、読売新聞より


ほろ苦い、セレブの同性愛-映画「恋するリベラーチェ」
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/creview/20131101-OYT8T00737.htm
2013年11月8日





 大げさなほど親しげな表情やどこか女性的なしぐさ。見事なまでに、ひと目で同性愛者、すなわちゲイと分かる。しかも、ダグラスのゲイは「芸」になっている。役になりきって役者を感じさせない「演技」とは違い、ゲイの「芸」は、見ているだけで楽しい。



 

 リベラーチェは、1950年代から80年代初頭にかけて、米ラスベガスを中心に活躍した実在のピアニストだ。演奏家というより、エンターテイナーと呼ぶべきだろう。ミンクのケープに宝石をちりばめた衣装で、ステージの上からジョークを飛ばし、歌って踊る。日本ではなじみが薄いが、最もギャラの高い音楽家としてギネスブックに登録されるほどの人気だったという。


 だが、彼はゲイであることを隠していた。映画は、リベラーチェの愛人として5年間を一緒に過ごした青年スコット(マット・デイモン=同右)の視点から、2人の恋愛関係を描く。


 77年。ふとしたきっかけでリベラーチェと知り合ったスコットは、彼の愛人となる。高級車にプールサイドでの食事、宝飾品。セレブな生活を楽しむスコットだったが、老いを恐れるリベラーチェは整形外科医(ロブ・ロウ)の言うがままに整形手術を受け、スコットにも整形と肉体改造を強要。無理な肉体改造から、スコットは薬物への依存度を高めていく。


 同性愛という題材から米国では劇場公開できず、テレビ映画として放送された。だが、内容は映画そのものだ。リベラーチェの衣装や宝飾品、豪邸の調度品など、細部までリアルに再現されている。デイモンは太ったり筋肉質になったり、驚くべき変化を見せる。


 前半はダグラスとデイモンの芸達者ぶりを楽しみ、2人のセレブな暮らしに驚き、痴話げんかに笑う。だが後半、いつしか芸は演技となる。観客はダグラスやデイモンの存在を忘れ、リベラーチェとスコットの愛憎の世界にどっぷりと浸っているのに気付く。


 スティーブン・ソダーバーグ監督は、人物よりも事象を分析的に描くのを得意としていたが、今回は同性愛やショービジネスといった事象ではなく、2人の関係そのものを優しい視線で見つめている。リベラーチェという有名人、しかも同性愛を描きながら、伝記映画ではなく、ほろ苦い恋愛映画の秀作になっていると思う。1時間58分。新宿ピカデリーなど。(小梶勝男)



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