ファイナンス入門⑦ デリバティブ-派生商品 | 10分でモーニングサテライト

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市況予想
⇒ 各エコノミストの的中確立を公表する

ファイナンス入門⑥より

問題)

CAPMが成立している市場においてマーケット・ポートフォリオの期待収益率が10%、標準偏差が15%、であるとき、資産Aのβ値はいくつになるか?

ただし、資産Aの標準偏差は12%マーケット・ポートフォリオとの相関係数は0.8である

また安全利子率が4%なら資産Aの期待収益率はいくらになるか

回答)

  • β=資産Aとマーケットポートフォリオの共分散/市場ポートフォリオの収益率の分散
  • 相関係数=共分散/資産Aの標準偏差×マーケットポートフォリオの標準偏差
  • 分散=標準偏差の2乗

上記公式より

  • 資産Aとマーケットポートフォリオの共分散=0.0144
  • 市場ポートフォリオの収益率の分散=0.15の2乗=0.0225
  • β=0.0144/0.0225=0.64

資産Aの収益率

  • 安全利子率+β×(ポートフォリオの期待収益率-安全利子率)
  • 4%+0.64×(10%-4%)=7.84%

第7回デリバティブ-派生商品-

先物の理論価格

原資産の現在の価格:S₀

T期後の価格:St

先物価格:F

期間:T

金利:r

  • -S₀=-F/(1+r)^T
  • F=S₀(1+r)^T 

先物価格の理論価格は原資産に期日までの金利を乗じたものに等しい

問題)

原価格10300円、金利3%、期間1年

この期間中の配当はないものとする

先物理論価格は?

  • F=S₀(1+r)^T
  • F=10300円×(1+0.03)^1=10609円

1年ではなく半年後は?

  • F=10300円×(1+0.03)^0.5=10300円×√1+0.03=10453円