
この写真に写っている
小さな家族の雪ダルマ。
ヨシのは
首がやけに細いなあ⋯
と思いながら
ぼんやり見ていると、
当時のことを
思い出してきました。
パパ、ボクのユキダルマ
だけきえちゃった!
と半べそをかいていたことから、
もしかしたらこれが初めての
雪遊びだったのかもしれない。
車や自転車カバーの上とかに
少ししか積もっていない雪を
バケツに集めてまわったんだっけ。
⋯ヨシのは
最初に溶けちゃったけど、
すぐに雪はぜーんぶ消えて
無くなっちゃうんだよ。
その時の
びっくりしたような
納得したような
悲しいような⋯複雑な顔。
⋯また雪は降るよ。
そうしたらまた
雪ダルマを作ったらいい
あの時のなにげない言葉は
今となればずいぶん
感慨深いものになりました。
◇
僕の通勤路は
ヨシが通うはずだった
中学校の通学路とも
重なっているのですが、
先日、久しぶりに
雪で一面が真っ白になりました。
わあ!こんなとこに雪ダルマ!?
ヨシの同級生達が
声を上げたほう⋯
横断歩道の真ん中、植栽の中に
大きな雪ダルマが。
(ヨシが好きだった歩道橋の下)
ダレが!?(笑)と笑う
同級生達はもうすっかり大きくなって
声変わりもしていました。