この写真に写っている
小さな家族の雪ダルマ。

ヨシのは
首がやけに細いなあ⋯
と思いながら
ぼんやり見ていると、

当時のことを
思い出してきました。

パパ、ボクのユキダルマ
だけきえちゃった!

と半べそをかいていたことから、
もしかしたらこれが初めての
雪遊びだったのかもしれない。

車や自転車カバーの上とかに
少ししか積もっていない雪を
バケツに集めてまわったんだっけ。

⋯ヨシのは
最初に溶けちゃったけど、
すぐに雪はぜーんぶ消えて
無くなっちゃうんだよ。

その時の
びっくりしたような
納得したような
悲しいような⋯複雑な顔。

⋯また雪は降るよ。
そうしたらまた
雪ダルマを作ったらいい

あの時のなにげない言葉は
今となればずいぶん
感慨深いものになりました。



僕の通勤路は
ヨシが通うはずだった
中学校の通学路とも
重なっているのですが、

先日、久しぶりに
雪で一面が真っ白になりました。

わあ!こんなとこに雪ダルマ!?

ヨシの同級生達が
声を上げたほう⋯
横断歩道の真ん中、植栽の中に
大きな雪ダルマが。
(ヨシが好きだった歩道橋の下)

ダレが!?(笑)と笑う
同級生達はもうすっかり大きくなって

声変わりもしていました。