家の中にお洒落な?ガラス戸がある。居間と廊下を隔てるガラス戸だがこれが重いのだ。

ガラスに厚みがありずっしりとしている。

戸を外して重さを計ってみた。何と17.5キロだ。これは重い。これが一日に何度も敷居の

上を動きもう36年たった。戸車の掃除や交換は何度となくやった。敷居の溝にも敷居滑り

を何度か張り替えた。しかしもう溝自体が減ったり凸凹になり旨く動かないのだ。

溝のある敷居の木の材質が柔らかいので何十年も持つことは無理だ。

最初から固い材質の敷居にするか、耐荷重性のある構造にするしかなかったのだ。

大工と建具屋との連携不足だ。今回はV溝のアルミレールと高さ調整機能のある戸車を

使うことにした。これはネットで調べた。その前に溝に固い木材を貼る方法もあったが、

溝自体が波打って平坦ではないので溝を仕上げる方法がない事がネックだ。

下が今まで使われていた戸車、上が高さ調整機能付きのものだ。値段は驚くほど

高い。V型と平型だ。1000円以上するのだ。これを二個レールも二本。計8500円程

その高さにはレジの人も見直すほどだ。レールは長さを切って使う。

まずは戸車の取り付け溝を大きくする。ノミを使って穴を広げ戸車取り付け部も広げる。

ノミとハンマーを使う。久しぶりだ。

これで取り付けられる。中央部に見えるネジが高さ調整用だ。

しかしV溝だしレールのあ厚み分3ミリくらい戸が浮くので戸の外す時に浮かせられなく

なる。これが問題だ。都のてっぺんの段差を削らねばならない。

この部分だ。これが難しい。頂点部はノミで落とせるが、段差のぶぶんはどうするか。

そこで気が付いた。大工道具の中に観たことない鉋があった。

敷居の溝の形に刃がついている。これを使った。最初はうまくいかなかった。

戸が重いので入れるのも外すのも重労働。汗をかきながら何度も調整する。

最後戸車の出っ張り量を前もって動きの良い事を確認し、その状態で戸が入れられる

ようにのみと鉋で削り込んだ。

結果二日がかりでやっとできた。今度は指一本で動き、勢いが良すぎてバシッと

柱にぶつかる。動きの軽さにびっくりだ。指を挟むかも知れないな。

軽すぎるのも問題だ。戸自体が重いので挟むと指をつぶす。孫が心配だ。

何かクッションを考えねば。しかし戸は二枚ある。もう一つもやらねば。

これは天井を貼るよりも難しい。ゆっくりやろう。天井はもう30枚近くを張り替えた。

あと少しだ。