さて
どうやって食べようか
「にゅうとねい」＝「牛肉と葱」
森茉莉「甘い蜜の部屋」の主人公・幼いモイラの一番の好物
百日咳で命が危ぶまれた時に食べたがり
林作が燕楽軒に電話で
「ロオスを挽肉にして焼き、柔らかく煮こんだものに葱を煮て添えたもの」と注文して届けさせた
料理が来ると、林作の命令で千賀谷が粥を茶碗によそい
挽肉のステエキに葱を添えて食べさせたが
モイラは愕くべき食慾を示して
牛肉、葱、と代わる代わるに注文して、粥を二膳、平らげた
（「甘い蜜の部屋」第一部～甘い蜜の部屋）
甘い蜜の部屋 (ちくま文庫)/森 茉莉
￥1,260 Amazon.co.jp「燕楽軒」はたぶん洋食屋
ハンバーグのようにして上等のバタァでソテーして
葱とともにスウプで煮込んだものか
物語のレシピと離れて
ロース肉のスライスを炒めて酒をふり
砂糖・醤油を絡めて甘辛くして糸こんにゃくと葱を加えて煮込む
葱は柔らかく・くた～っと嵩が減る
すきやきのできそこないのようなものだが
ごはんがすすむ
オイスターソースで中華風
おまけ・大学芋
どうして「大学芋」？
森茉莉は森鴎外の娘 → 森鴎外は陸軍軍医総監 → 東京大学卒 → 大学芋
※wikipediaからの引用
大学芋は昭和初期に東京大学の学生が学費を捻出するために作って売ったという説
東京大学の赤門の前に三河屋というふかしいも屋があり
大正初期に蜜にからめた芋を売ったのが大学生間での人気を呼びこの名がついたという説
油で揚げないさっぱりした大学芋（もどき）
さつまいもは洗って適当に切り、水にさらし
よく水気を切ってごま油で炒め
油が回ったら酒と水少々をふりかけて蓋をして蒸し煮
柔らかくなったら
砂糖大さじ２を振り入れて強火で絡め
仕上げに醤油を落としてごまを入れる
