その6に書いたように、購入したギターにはStewMacのGolden Age アルニコ5のハムバッカーがついていました。
どうにもこのピックアップが(このギターのオリジナルの)イメージと違う。
コンデンサー(オレンジドロップだと思われる)もそれに一役買っていそうな気がしました。
まずはコンデンサー探しからはじめました。
ネットで調べても、このギターについていたコンデンサーについてはよくわからず。
もっと前のものはBumble Beeがついていたようです。
Bumble Beeはいくつか持っていますが、いかんせん欲しい0.022μFは手元にありません。
ネットでビンテージものを探すと耐圧400Vのもので2つで15,000円ほど。
容量は誤差があり、0.022 μFに近いものは高いです。
高いですが、ヤフオクやデジマートでも一応買おうと思えば買えそうなので、一旦置いておきます。
ちなみに、コンデンサーでは音は変わらない、という人がいますが、かなり変わります。
面白いように変わるので、一時期沼にハマりました。
Bumble Bee, Black Beauty, Cornell Dubilier, Circle D ,Jupiter, Orange Drop, その他ビンテージから最近のものまでいろいろ。
サウンドのカラーがガラッと変わります。
高くないギターによくついているフィルムコンデンサーの音も、プリッとしていて品があり、私は好きです。
さて、問題はピックアップです。
このギターよりももう少し古い年代は、人気があるので調べると情報はたくさんありました。
自分の備忘のために、ざっくりとではありますが簡単にまとめておきます。
♫
Gibson PAFについて
1957-1960年:
Patent Applied Forのステッカー付き、セス・ラヴァーにより開発されたいわゆるオリジナルPAF。ごく初期の1956-1957年には、ステッカーのないものもあるのだとか。
1961-1962年:
PAFステッカー付きでショートマグネットに変更。ここまでがざっくりいわゆるPAF。
1962-1965年:
ステッカーが特許番号入りのものに変更される。いわゆるステッカーナンバードPAF。
1965-1975年:
ボビンにTの文字が入る3代目。Tバッカー、Tトップとも言われる。
1975-1981年:
特許番号がステッカーではなくピックアップ裏側に直接刻印される、いわゆる刻印ナンバードPAF。これもボビンにTの文字が入り、Tバッカー、Tトップとも言われる。
1981-1992年:
PAFの開発者であるセス・ラヴァーから仕様を聞いてティム・ショウが製作した通称NEW PAF、ティム・ショウPAF。再評価されている。
1992年-:
57Classicが発売される。
誤りがあればご指摘ください。
♫
この流れの中でも、おそらくダントツ人気がなさそうなのが、今回購入したギターがあてはまる1975-1981年の刻印ナンバードPAFです。
そもそも、なんでもPAFと言えばいいわけでもないような気もします、、、
ちなみに購入したギターは売主様いわく、1976年製とのことです。
BGN品のため、シリアルもステッカーもないので確かなことは言えませんが、そもそもこのギターの製造が1976-1979年までのわずかな期間なため、少なくともその3年のものではあります。(購入したものが本物という前提で)
不人気で製造中止になったモデルなのです。
ちなみにカラーは
・サンバースト
・ナチュラル(値段が高い)
・ワインレッド
の3色がラインナップされていたそうです。
購入したものはナチュラルという表記でしたが、どれにもあてはまらないような気がします。
やはり塗装ミスでしょうか。
ピックアップの話に戻ります。
少し時代をさかのぼったステッカーナンバードPAFの音と、57Classicの音をYouTubeでたくさん聴きましたが、ステッカーナンバードPAFを探して買う気にはなれませんでした。
理由は、
・比較して、ビンテージサウンドではないものの57Classicの方が好みのサウンド(載せるギターにもよると思います)
・高い
・やっぱり(購入したギターの)オリジナルの音が好き(刻印ナンバードPAF)。
ギター(のパーツ交換)は全体のバランスが大事だと思います。
これは、これまでにピックアップやコンデンサー、ネック、ブリッジ、サドルなどをあれこれと替えてきた経験からです。
私レベルの素人が良かれと思って替えるよりも、ほとんどの場合オリジナル状態のバランスの方が良いのでは?とも思います。
で結論、
オリジナルで搭載されていたであろう、
刻印ナンバードPAFを探す
(オリジナル状態に近づける)
ということに決めました。
しかし、刻印ナンバードとティム・ショウを見分けるのが難しいです。
1980年に近づくと、もしくは80年代に入ると、出荷状態ではポールピースのネジ穴が一直線ぽくも思えます。
また、ピックアップ裏に見える4つのビスが、1980年前後にゴールドからシルバーになるようにも見えますが、よくわかりません。
どちらも刻印ナンバードと書かれて販売、出品されているようで、厄介です。
では。
アルバム『Blues at Work』2022.4.11 Release!! しました。
ブルース、ジャズ、ソウル、ボッサ、ワルツ、ロックンロールなどいろいろです。
↓無料のご視聴はこちらから(YouTube)
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nBin3cdiO8MX4EVkXnpf8OMfcuFVrhc0s
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