私は地球の危機を救ったことがある。
子供の頃、お祭りのステージにウルトラマンが来た。
私は最前列で身長170くらいの、まるで人間の大人くらいの大きさのウルトラマンを目を輝かせてみていた。
そこへ怪獣が!
怪獣もサイズ的に人間の大人くらいだった。
ウルトラマンがピンチ!
突然、ウルトラマンにピンスポがあたり客席に向かってウルトラマンが言う。
「大変だ! 地球の危機だ。誰か私と一緒に怪獣を倒してくれないか!」
一大事である。
こうなったらやるしかない。
地球を守るしかない。
周囲の男の子たちが我も我もと片手を上げる中、私は両腕を上げ力強くウルトラマンにアピールする。
「じゃあ、そこの両腕を上げている君! ステージに上がってくれ!」
これは大抜擢だ。
私は急いでステージに上がる。
ウルトラマンは言う、
「わたしのパワーを君に分け与えよう!」
そう言って手を握る。
鋼鉄のようやな硬い手なのかと思ったら、ビニール手袋をつけた人の手みたいな手だった。
エネルギー流してますよ的な、ビビビビという効果音が流れる。
「さあ、行くんだ!」
ウルトラマンの指示に従い、この一連の流れを黙って見守っていた怪獣に私はパンチをお見舞いする!
かたっ!
怪獣の体はちょっとプラスチック的な感じで、パンチを繰り出した手が痛く一瞬驚く。
二、三発、へなちょこパンチを繰り出しただけなのに、怪獣は勝手にひっくり返った。
怪獣をやっつけた!
ウルトラマンにお礼をされ、私は観客席に戻った。
同じく観客席にいた弟に
「恥ずかしい。」
苦情を言われた。
私は地球を守っただけなのに。
その話を夫と息子にしたら、
「やりそうだよね。そういうタイプだよね。」
と言われた。
そういうタイプって?