チャートを分析していると、目には見えない何かに支配されているのではないかと感じる。これは我々人間も含め、自然、天体はたまた素粒子に至る森羅万象において言えることなのだろう。勿論、人間心理の集合体であるチャートも森羅万象に含まれる。
チャートにおいては、トレンドライン(チャネル)や水平線に沿って流れができている。トレンドライン(チャネル)の流れならトレンドで、水平線ならレンジということになる。それを週足で観た時、人間の時間感覚からすれば、ゆったりとした流れになっていることは誰でもわかる。
普通の人間であれば、週足の動きのみでトレードはできない。おそらく数ヶ月に1回のトレードになるだろう。それも負けた場合、また数か月後にしかトレードの機会は巡ってこない。
しかし、世の中にはそういう人もいるだろう。細かな流れには見向きもせず、また局所での人間の小競り合いを気にも留めず、常に大きな流れを注視する。そんな人がいてもおかしくない。
チャートの流れは大河に例えることができる。流れはゆったりとして、海の方へと向かっている。だが、川岸を見ると急に流れが激しくなっているところもあれば、ほとんど流れがなく淀んでいる箇所もある。しかし、大河の流れは常にゆったりと海に向かっていく。局所の急流や淀んだ流れもいずれ大河の流れに呑み込まれていく。
どれを大河と捉えるかは個人差がある。週足を大河ととらえれば、日足や4時間足は、局所的な流れに過ぎない。4時間足を大河ととらえれば、1時間足や30分足がそれになる。
では、5分足や15分足だけの流れを観ていたらどうなるだろうか?まさに局所中の局所の中で流れに翻弄させられることになる。
人間の集中力は大人でさえ1時間ももたないと言われている。短期足チャートはその集中力のない人間の心理の集合体である。長期時間足チャートがゆったりとした流れになるのは、何百万何千万という人々が入れ替わり立ち替わりマーケットに参加し、長い時間をかけて作り上げるからである。まるで土日以外は眠ることのない巨人がどっしりとチャートを眺め形作るかのように。
昨日の急な動きも結局、水平線やトレンドラインでとめられている。雇用統計であっても重要なチャートポイントで反応する。まるで何かに支配されているかのように・・・。