「約束は必ず守ること」 これは当たり前で、もし頻繁にこれを破ったなら自分の信用は落ち、誰も相手にしてくれない。よって、他人との約束は何が何でも守るという人が多い。そうでない人もいるが、相手を軽んじているか自己破壊願望がある人だろう。何か考えがあってそうする場合もあるが、大抵の場合そういう人はあまり相手にしないほうがいい。
約束というと他人との約束を連想するが、自分との約束も当然ある。
ダイエットの場合を考えてみる。
カロリー計算をして朝食、昼食、夕食のメニューを考え、就寝4時間前には何も食べないというルール(自分との約束事)を作ったとする。3日後、そのルールを破り就寝前に空腹に耐えきれず、お菓子を食べてしまった。他人と約束をしたわけじゃないからいいだろうと軽く考えているのだが、これは自分が自分から甘く見られていることになる。甘く見られた自分は約束を守らなかった自分を相手にしなくなる。つまり自己嫌悪に陥り「私は何をやってもだめだわ」となる。何か話がややこしくなってきたかもしれないが、これが本能にある自分とそれを監視する自分との関係から起こる難しさではないだろうか。
約束を破ってしまった自分は、「ちょっと待って今のは嘘。これからはまじめにやるから許して」と言って、その後はルールを守り続けてダイエットに成功する場合もある。
禁煙の場合を考えてみる
タバコも高くなったし健康にも悪いから「今日から禁煙だ!」と言って、数本残っているタバコも捨て禁煙を始めた。タバコを吸いたいという誘惑が次から次へと襲ってくるが1日目はそれに打ち克った。2日目も冷水を飲んで気を紛らわせそれに耐えた。3日目もう何をするにしてもタバコのことしか頭になく体中の細胞がうずきだした。「こんなにタバコのことばかり考えていたんじゃ仕事にも悪影響があるし、精神的にも悪い」という理由づけをして、とうとう3日目に捨てたタバコをゴミ箱から拾い出しタバコに火をつけ、煙を肺に入れてしまった。
やはり、自分との約束を守らなかったので自分は自分を信じなくなり、自分との約束は重いものではなくなってしまう。
以上は自分の実体験(>_<) ダイエットは成功したが、禁煙は何十回と試みていて、舘ひろしのコマーシャルを見て医者にも行ったが未だに禁煙に成功していない。
これは、生活(人生)のあらゆる場面で現れる。
では、FXで考えた場合
例1)損切20pと目標30pを決めエントリーした。含み益が15pの後逆行して含み損が15pとなった。「いや、ここから反転順行していくことも今までによくあったから、損切を30pに変更しよう」と思いストップをずらした。その後も逆行は止まらずさらに50pに変更したが、結局損切になってしまった。
例2)損切7pと目標30pを決めエントリーした。含み益が20pの後逆行してきた。「含み益がなくならないうちに決済しちゃえ」と思い+10pのところで決済した。
これらも私が実際に体験していることだが、例1は昨年よくやっていたコツコツドカンのドカンである。例2は最近やっていること。両方とも本能にいる自分とルールを守ろうとする自分との闘いである。例1は問題外だが、例2はルールをそう決めているのであればルール違反にはならないが、そういうルールでなく「含み益が出た後に建値で撤退する」というルールであるならルール違反になる。
要は自分の作ったルールを守るということを徹底させないとルールの意味がなくなり、ルールを守ろうとする自分は本能の自分に甘く見られ、度々ルールを守ろうとする自分は本能の自分に負かされることになる。そして、そのルールは崩壊し、いくらトレードデータを分析しても何の意味もない結果にああだこうだ考え、次なる手法を探し求めることになる。
なぜ、自分との約束を守ることが難しいのか?それは、そのほとんどのルールが本能に反することだからである。
煩悩を断ち切る、悟りの境地に達する・・・相場とはそういう世界なのだろうか?