「織り込み」の考察 | FXデイトレ@フィボナッチサイクル戦略.COM

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サイクル(横軸)+水平線(縦軸)+斜線を使ってチャートを分析しトレードしています。

相場の厄介なところは、「織り込み」があるところだろう。その言葉を知っていても、過去に体験していてもどうしても一般情報から素直に未来を推測してしまう一般人にとって大敵とも言える代物である。

以前このブログでも書いたが、2011年3月11日東日本大震災の際、一旦売り込まれた円はその日のうちに反転円高となっていった。同年2月22日のニュージーランド地震の際にはニュージーランドドルが売り込まれていることを鑑みれば、円安に向くと考えてもおかしくないところではあった。

1995年1月17日阪神大震災の時は為替はどういう動きをしたのか。震災前1ドル98円だったドル円は、その3カ月後に79円となった。実に20パーセントもの下落(円高)である。

東日本大震災後の大方の見方は、阪神大震災の事例から「円高に向かう」ということであったようだ。私はそんなことが水面下で考えられてるとは露知らず、呑気に円を売りまくってましたが(^_^;)

当時、円が買われた理由はレパトリエーションだったようだが、吉田亘氏のレポート(http://www.m2j.co.jp/market/yoshida_weekly.php?id=1475)では、「財務省の対外証券投資統計によると、3月13-19日の対外証券投資は2864億円の資本流出超過、つまり買い越しだった。資本が国内に大量に流入したわけではなかったのである。細かく見ると、外国株式、外国債券ともこの週では、売りは拡大していた。しかし一方でとくに外国債券については買いも大幅に拡大した結果、差し引きすると資本流出超過となっていたのである。

実際にレパトリがあったかなかったかの事実は関係なくまたはどうでもよく、その噂を信じる人が多ければそれはチャートに事実となって現れる。

Buy the Rumor,Sell the Fact. または Sell the Rumor,Buy the Fact.
噂で買って事実で売る。           噂で売って事実で買う。

先日のギリシャ再選挙の事例を振り返ってみる。1週間ほど前から騒がれ始め、反緊縮派の勝利でユーロ離脱が懸念されていた。ギリシャ国民の動向などの情報から素直に考えるにユーロの下落を想定することはごく当たり前のように考えられる。実際、私もその一人であった(というか、少数派であったのだが)。6月14日(木)のスペインの国債の利回りが一時7%を超えたというニュースにマーケットは反応しなかった。しかし、選挙翌日の18日のスペイン国債の利回りが7.1%に達したというニュースには素早く反応している。この違いはなんなのか?

相場には、その時のテーマの価値に違いがあるから、反応したり反応しなかったりするのだと思われる。

選挙前
ギリシャ緊縮派の勝利の公算が高いという噂>スペイン国債の利回り という情報の価値により、スペイン関連の情報はスルーされた。

選挙後
事実(ギリシャ緊縮派が勝った)で売る+スペインの国債情報=さらに売りやすくなった

相場は情報を得た人間の心理で動くものであるので、正確な情報とそれを受け取った人間の心理分析が的確にできなければ、個人的にファンダ分析などしても徒労に終わるどころか、損失を生む根源となりかねない。

これも経験を積むことによって、できるようにはなるのだろうが、全てが織り込まれていくチャートで判断するのが、やはり最も効率がよさそうである。