現在開催中の「ファイナルラップコンペ2」も、たくさんの作品がロールアウトしていまして、なかなかの盛況を見せていますね。

私もブラバムBT33という70年代のマシンを製作中です。

残念ながら量産キットとしてリリースされるのは、ほとんどがチャンピオンマシンか、日本人ドライバーが乗ったなどの話題性のあるマシンでして、模型として見た場合、他にも魅力的なマシンがあるのにもかかわらず、なかなかリリースされませんねぇ。

例えば「ちゃぶ台ウイング」で有名なマーチ711とか、


アロウズA2とか、
キットはあるんですが、たいていがホワイトメタルかレジン製のガレージキットで、残念ながら高価ゆえになかなか手が出ません。
中でも特に私が好きなのは、2004年シーズンに登場したウィリアムズFW26で、
「セイウチノーズ」と呼ばれる特徴のあるフロントウイングを装備しているマシンです。
前年にフェラーリとの激戦を繰り広げ、フェラーリに勝つには空力を見直す必要があるということで開発したマシンでしたが、結局は「戦力不足」と見なされ、シーズン中にフロントウイングを前年のタイプに戻すという形で姿を消しました。

過去にはminichamp1/18のダイキャストミニカーも所持していましたが、あまり出来が良くなかったこともあり、結局は手放してしまいました。
今現在、我が家にはもう1台のFW26がありまして、これはプラモやミニカーのようなものではなく、ネットで調べましたがヒットしませんでしたから、一般には流通していないものかもしれません。
スケールも約1/22という中途半端なものです。



ブラバムBT33の記事の中でも書きましたが、模型としてリリースされたものではないため、パーティングラインやゲート部分の処理がされていないので、いつかはレストアしてみたいと思っています。
ただスケールが中途半端なので、一番近いスタジオ27の1/20のウィリアムズFW26のデカールが使えるかどうかは定かではないため、手付かずの状態になっていますね。

この製品はヤフオクで手に入れましたが、入手した際は木製の展示台に接着されていましたが、

車体後部に赤いボタンがあり、 押しても何も起こらないんですが、
何かしらのギミックが仕込まれているようだったので、思い切って展示台から剥がしてみると、
案の定、電池ボックスがありました!
不安がよぎりながらも蓋を開けてみると、
予想通り電池が腐ってました。
幸い腐食がそれほど進んでいなかったので、金属製のブラシで金具を磨いてやるだけで通電が復活しました。
新しい電池を入れてボタンを押すと、


面白いでしょ?
エンジン起動音の後後輪が回転し始め、ブレーキ音とともに 回転が止まるという、なかなか凝ったつくりになっていました。
しかも、意外とプロポーションは正確にとらえられており、モールドをシャープにしてやれば、けっこう見映えがすると思います。
こんな楽しいギミックがあるのに台座に接着してしまったのは、前オーナーは電池の液漏れにより動かなくなったけど、捨てるには惜しいのでディスプレイモデルにしちゃったみたいです。
ただねぇ、接着の仕方がまずいんですよねぇ。
タイヤをゴム系の接着剤でくっつけていたのでなかなか剥がれず、やむなくカッターの刃を入れて剥がしたためにタイヤが削れてしまったやんかぁ~!(←いや、お前が無茶するからやん)

ディスプレイモデルとして飾るなら、けずれたところを接地面にすれば隠せるんですが、ステアリングも切れるし、
なんとかギミックを生かして飾る方法はないかと、タイヤを交換することを考えましたが、2004年シーズンに使われたタイヤはブリジストンとミシュランでして、ウィリアムズチームはミシュランタイヤでした。
このスケールでミシュランタイヤが手に入るわけもなく、もうこの時点でレストアは頓挫しました(TOT)。
ピレリじゃダメかな?
似たようなサイズのがあるんだけど・・・


と、のりぴーに笑顔で叱られたところで、「ファイナルラップコンペ2」には参加できなくなりました。(←いや、それ以前の問題やし!)
プラモデルメーカーも、こういうマシンをリリースして欲しいんですが、売れないから無理でしょうねぇ・・・

こういう成績が振るわなかったマシンは、よほどの話題性と人気が伴わないと、お金のかかる金型を製作するメリットがありません。
最低でも〇〇グランプリ優勝車みたいな肩書きがないとね。
アオシマのブラバムBT52とか、

フジミのブラバムBT46Bみたいに。

こうしてみるとブラバムって、変な(失礼)じゃなくて、意欲的なマシンばかり作ってますねぇ。
 しかしそのブラバムも1992年を最後にF1から撤退し、チームは売却されましたが、その後復活するも、現在はGTカーを中心に製作・活動しているようです。
もう、こういうチームが住める場所は、F1界には残っていないのかもしれませんねぇ。
70年代にはマクラーレンやフェラーリなどの強豪チームに対抗すべく、ティレルやマーチなどの中堅チームが様々なアイデアを駆使して、奇抜なデザインのマシンを登場させていましたが、もうそれも過去のこと、「古き良き時代」ということなのでしょう。
もっと身近な「旧車」と呼ばれる市販車のように、ずっと愛されるようなことは無いでしょうから、そんなアイテムが量産キットの新金型でリリースされることは、まずあり得ないのでしょう。

頼みの綱はガレージキットですが、もし手に入れることができれば、製作してみたいと思っています。

ということで、今回はここまで。
(^^)/~~~