Nゲージの鉄道模型ミニレイアウトを製作しています。

ご依頼製作とはなりますが、ほぼ自由に製作させていただいているので、あまりプレッシャーは無いんですが、何しろ小さなレイアウトなので、見映えのする作品を製作できるかどうかが一番の問題となりますね。


前回でレイアウトの骨組みのパーツを切り出しましたので、今回か組み立てとシーナリー(情景)の製作を中心に進めていきます。

山頂部分、山の斜面、農家を設置する高台を、トンネルポータルをガイドにして接着していきます。

また、レイアウトの外周に1mm厚のスチレンボードを貼ります。

これは見映えを良くするという意味もありますが、線路バラストを撒く際に、バラストがこぼれ落ちるのを防ぐという意味もあります。


レイアウトの土台となる円形発泡スチロールとスチレンボードの間は、隙間が出来ないように接着することが必要となります。

これは線路バラストを撒く際にボンド水( 木工ボンドを水で薄めたもの)を染みこませますが、 この隙間を埋めていないとボンド水が流れ出てしまうので、木工ボンドをシーリング材として隙間に塗っています。


次に山の裏側の部分を切り出しますが、実際の山の高さより1cmほど高くします。
これは下草を表現するパウダーや灌木を表現するフォリッジが、こぼれ落ちないようにするための工夫です。

山の裏側を貼ると、このように「暗いトンネル」になります。

山の裏側には、トンネル内で車両脱線した際に回収しやすいように、開閉式の窓を作ります。
・閉めた状態

・開けた状態
後は全体を塗装して見映えをよくすれば、レイアウトベースの基本形は完成となります。

塗装が乾くまでの間に、高台の壁面に変化をつけます。
壁面を全て山肌のようにするのも良いんですが、やはりここは変化をつけて「石垣」や「ブロック積み」などの情景プレートを貼っていきます。

壁面に合わせてカットし貼っていきますが、。
何しろプラの弾性で密着しにくいので、両面テープとGクリアーボンドを併用し、接着剤が固まるまで押しピンやテープなどで押さえておきます。

 レイアウトベースには線路を敷いていきます。
まず高台部分に合わせて線路を置き、架線柱や


鉄橋を設置して、

トンネル内にDCフィーダー(通電端子)を取り付けて、線路を定位置に決めていきます。

この時点で動作チェックをば。
車両の走行がスムーズでほありませんね。
線路が汚れているんでしょう、さんざん触っていますから。
というより線路も車両もですが、一度もクリーニングしていないのにこれだけ走れば、 通電は◎です( ^o^)。

高台部分を設置する前に、トンネル内のバラストを撒いて線路を固定しておきます。
まずレールの間と両側におおまかに撒いていき、平筆で均して整えます。

ボンド水(木工ボンドを水で薄めたもの)を静かに染みこませていきます。
バラストがボンド水をはじいて丸まってしまう時は、ボンド水に界面活性剤(食器洗い洗剤など)を少量混ぜるか、あらかじめスプレーボトルなどでバラストを湿らせておくと、バラストがボンド水をはじくこと無く染みこんでいきます。
全体的にボンド水で白くなるまでヒタヒタに染みこませます。
この作業を2~3回繰り返すと、バラストは固着します。
ボンド水は固まると透明になります。
やり過ぎるとテカリが出ますが、完全に固着した後、つや消しブラウンなどでツヤを調整すればわからなくなりますね。
バラストを完全に固着させるために、一晩放置します。

バラストが固まらないと何もできないので、今回はここまでとします。
(^^)/~~~