知人からの依頼で、久しぶりにNゲージのレイアウトを製作することになりました。


私はアメブロを始める前から、そして前アカウントの頃に、20台ほどのNゲージミニレイアウトを製作してきましたが、一番大きなものでも50cm×70cmのサイズのレイアウトで、小さなものは直径30cmの円形レイアウトという極小レイアウトでした。



今回製作するのは直径25cmの発泡スチロール円盤をベースにする、過去最小のレイアウトとなります。


使用するレールはTOMIXのスーパーミニカーブレール(103R:レールの中心線が半径103mm)で、Nゲージのカーブレールでは最小半径のものです。


したがって走行出来る車両も小さなもので、もう製造中止になったBトレインショーティの車両がメインとなります。


レイアウトのベースとなるのは、これ。

一番小さな円形エンドレス配置を組むと、もうギリギリですね。

一応、トンネル(ポータル)や建物(ストラクチャー)も用意していますが、これだけベースが小さいと、都会型のレイアウトは組みにくいので、いつものローカル線レイアウトとなります。

トンネルポータルはTOMYTECのジオコレから、ストラクチャーは津川洋行の「農家・水車小屋セット」と、過去作品と同様のものとなります。


出来れば駅や鉄橋なども欲しいし、シーナリー(情景・風景)にも川や谷も欲しいと思うんですが、サイズが小さいのでかなり難しいんですよねぇ。

というのは平面に並べるだけならさほど難しくはないんですが、基準となる線路を敷く面にトンネルを作るには山もあるわけだし、高さを高くすればするほど建物を置くスペースが削られますし、そこに川や鉄橋などを再現しようとすれば、さらにスペースは削られます。

高さの異なる場所のつながりを、全て「切り立った崖」にすれば別ですが、それはちょっとねぇ。

前アカウント時代に製作した円形レイアウトがこれでして、

これより、さらに直径で2cmほど小さいですから、線路の外側(つまり外周)にはほとんどスペースが無いので、おそらく踏切は無理かも・・・(TOT)。


トンネルポータルは板状で高さが高過ぎるので上側をカットし、また奥行きが無く外から丸見えになるので、30mm厚のスタイロフォームを貼って奥行きを稼いでおきます。



ここで秘密兵器をひとつ。
テーブルタイプのスチレンカッターで、トンネルポータルの形に合わせてカットします。


ストラクチャーは藁葺き屋根の農家と水車小屋 です


ストラクチャーを組み立て、トンネルポータルを仮に配置して、トンネルのある山の斜面を考慮しながら ストラクチャーの配置を決めます。

この段ボールが、シーナリーの基本形となるスタイロフォームの型紙になります。


型紙に合わせてスタイロフォームやスチレンボードをカットします。

線路面の円形発泡スチロールベース、水車小屋の面、農家を設置する高台、山の斜面と山頂に合わせて型紙をカットし、その型紙に合わせてスタイロフォームをカットします。
全ての基本パーツが揃ったので、
レイアウトのシーナリーのベースを仮組みすると、こんな感じになります。
レイアウトのだいたいのイメージが出来上がりましたね。
各スタイロフォームを削って、なだらかにつながるようにすれば、シーナリーの基本形(つまり骨組み)が完成します。

シーナリーの組み立てを始める前に、トンネル内に相当する部分はフラットブラックで塗っておきます。
これをやらないと「異様に明るいトンネル」が出来てしまいますからね。

塗装には水性かタミヤアクリル系が使いやすく、他にもアクリル絵の具が使えます。
ラッカー系やエナメル系は、発泡スチロールを溶かしてしまうので厳禁です。
初めてレイアウトを製作した時、岩肌をエナメル系でウォッシングしようとして、大穴を開けたことがあります(TOT)。

また、レールはリアル表現として、側面を茶色(サビ色)に塗装しておきます。

画像では上面も塗装されていますが、基本的に鉄道模型はレール給電なので、導通を良くするために上面のみ塗装を剥がします。
これは見た目を良くするとともに、レールを細く見せるという効果もあります。
 レールの上面だけ塗装を剥がした状態がこれ。

鉄橋(ガーダー橋)を自作しました。
津川洋行のガーダー橋のパーツをカットして、プラ材で桁を作って

レイアウトに設置すると、こんな感じ。
これで 川や谷もできましたから、小さいとは言え見どころタップリのレイアウトになりました。

次回はシーナリーの製作を中心に作業を進めていきます。
ということで、今回はここまで。
(^^)/~~~