モノグラム1/48のP39エアラコブラを製作しています。


前回までで機体内部の組み立てや塗装を終えたので、いよいよコクピットや機関砲を組み込んで、左右の胴体を貼り合わせます。

残念なことに、胴体のパーツはかなり外側に反っており、マスキングテープで強制的に押さえながら貼り合わせることになりました。
これはけっこう由々しき事態でして、接着不良が起きやすく、合わせ目消しをおこなっている際に、接着面から割れる可能性もあります。
本来なら左右の胴体を貼り合わせる前に胴体の位置決めピンを取り払い、擦り合わせをするべきなんですが、とてもそんなレベルの反りではなく、やむなく強制的に接着するという荒療治を選びました(TOT)。
通常なら2~3時間も置けば次の合わせ目消しに移れるんですが、割れたら嫌なので、接着剤が完全に固まるまで一晩放置します。
因みに、市販の接着剤は十分な強度が出るまで24時間かかるそうで、瞬間接着剤でも同じらしいです。

胴体を上から見るとこんな感じで、
液冷戦闘機らしく、かなりスリムな機体であることがわかりますね。

機体のサイズはと言うと、P39が全幅10.36m、全長9.21mに対し、零戦52型が全11.0m、全長9.05mですから、ほぼ同じくらいの大きさです。
零戦は空冷星型エンジンなので、機首が太く尾部に向かって絞り込む形状になっていますが、それを考慮しても狭いような気がします。
大柄な欧米人にとっては、かなり窮屈だったのではないでしょうか?

さらにキャノピーをマスキングして、 水平尾翼とともに取り付けました。
やはり古いキットなのでピタパチとはいかず、 胴体の貼り合わせ部分には隙間や段差ができますので、パテのご厄介になります。

合わせ目のパテをあらかたサンディングして、さらに主翼を取り付けました。
いわゆる「士の字」となりました。

キャノピー部分の隙間は、なんとか埋まりましたが、

胴体後部は左右で上手くつながっていなかったので、いったんパテで埋めてから修正中。

接着剤とパテが固まるまでの間に、小物の塗装をおこないます。
・脚とプロペラ

仮組みして3点姿勢をチェック。
 やはりオモリの追加は必要なく、バッチリ決まりました( ^o^)。

・兵装他

P39 の兵装は型式によって様々ですが、キットではプロペラ軸内にイスパノMk1/37mm機関砲1門と、12.7mmブローニングM2機関銃を機首に2丁、主翼に左右合わせて4丁装備する機体となっています。
凄い重武装ですね。
航空機模型の製作においては、折れやすい機銃やピトー管、アンテナなどは金属製材料に置き換えることが一般的ですが、今回はキットのモールドを生かしたいので、そのまま使うことにしました。
また、キット は増槽(落下タンク)と爆弾のどちらかを選ぶようになっていますが、今回は爆弾を選びました。
P39 エアラコブラという戦闘機は、低い高高度性能により英米軍から「ダメ戦闘機」のレッテルを貼られましたが、低高度性能には問題は無く、対地攻撃能力は十分な性能を発揮しました。
供給先のソ連で活躍できたのも、対ドイツ戦があったからでしょうね。

もうこの状態になると前脚を折っちゃう可能性大なので、簡単なスタンドを製作しました。


逆さまでもOKなので、塗装用のスタンドとしても使える優れものです( ^o^)


主翼のフィッティングをチェック。

主翼上面の付け根は、キットの分割ラインの良さと精度も手伝って、パテは要らないと思います。
良く見るとわずかに隙間はありますが、ウォークウェイの塗装のライン通りなので、塗装すれば目立たなくなるでしょう。
下手にパテ埋めして合わせ目を消そうとすると、このキットというかモノグラム製品の美しいモールドを消してしまうので、このまま作業を進めます。
いったん機体全体にサフを吹くので、隙間が気になるようでしたら埋めることにします。

やはり主翼の付け根前縁と後縁には隙間や段差ができるので、 ここはパテが必要になりますね。

プロペラを仮組みすると、もうエアラコブラです!
性能はさておき、カッコ良いです( ^o^)。

現段階で、ほぼできることは無くなりましたねぇ。
接着剤とパテの硬化待ちを状態になっており、主翼の合わせ目消しが終わらないと何もできませんから。
ということで、今回はここまで。
(^^)/~~~