カーモデルの製作が続いたこともあり、ここらで違ったアイテムを作りたくなりまして、今回はこんなキットを用意しました。

モノグラム1/48のベルP39エアラコブラです。



キットは一発成型でも繊細なモールドに定評のあった「腐ってもモノグラム」時代のものですが、何故か我が家には2機あります。

ひとつは上述のモノグラムオリジナルパッケージのもの、もうひとつは墜落機ジオラマを製作するために購入した箱無し説明書無しデカール無しのジャンク品ですが、


さいわいエアロマスターデカールに2機分(英空軍機と米空軍機)がありますので、今回製作することにしました。

また、ディテールアップとして、もはや航空機プラモ製作では必需品となりつつあるQUINTA STUDIOの3D計器盤デカールと

CMKのレジンパーツ(コクピット内部)
を用意しています。
どちらをどちらに使うのか、ジオラマとして製作するかは未定です。


実機は流線形の胴体から受ける印象として高性能戦闘機のように見えますが、性能は芳しくな
く、戦闘機不足によりアメリカからイギリスに供与されましたが、イギリス空軍は「そんなダメ戦闘機なんか要らねーよ!」と言われたらしく、最終的にはソ連軍に大量供与されたようで、何故かソ連軍では活躍したようです。
日本では、その側面形から「鰹節」と呼ばれていたのは有名な話ですね。
活躍したソ連空軍機として製作したいんですが、デカールが入手できれば軌道修正することにします。

では、さっそく主要なパーツを切り出して、プロポーションとフィッティングをチェックします。
プロポーションは良好、フィッティングについては可もなし不可もなしといったところで、この時代のキットとしては平均的な精度だと思います。

キットはコクピットのみならず、エンジンの左側や機首の機関砲がパーツ化されており、コクピット内部は特徴のあるカードアの内張までモールドされているという熱の入れ様です。
特に、カードアは何の改造も無く開閉の状態を再現でき、開状態にするには差し込み式でしっかり固定できるので、非常にありがたいですなぁ。
あと気づいた点は前脚扉の固定方法で、ちゃんとボス穴とボスでしっかり位置決めと固定ができるのは特筆すべき点かと。
この時代の航空機模型でこういうところまで配慮されているキットは、1/32キットくらいしか思い当たりませんねぇ。
イタレリ・・・じゃなくてモノグラムですけど、至れり尽くせりです( ^o^)。

この機体の特長として前脚式3点姿勢がありますが、例に漏れずかなりのテールヘビーとなっています。
板鉛を載せて3点姿勢を再現してみると、
なんと、機首付近に入れるべきオモリは、
約12グラムというとんでもない量でした!

ひぃ~、前脚が折れそう~!
 しかも、オモリを入れる場所には機関砲と前脚のパーツがはいるので、ほとんどスペースがありません(TOT)。
上の画像の黄色い長方形(実際は円柱形)のスペースがメインで、あとは隙間にできるだけ詰め込むということになりますが・・・
あと無理矢理ですが、単純な形状の機関砲を鉛で複製するくらいでしょうか。
最近のタミヤなら機関砲と前脚収納部分のパーツを全てダイキャストで再現し、オモリと兼用したりするんでしょうが、そんなことをするのはタミヤくらいですから諦めましょう。
苦肉の策として、
①いっそのこと機関砲扉を閉じて、その中にオモリを詰め込む、またはモーターやプロペラ回転ギミックを仕込んでオモリとする
②前脚扉を閉じて飛行姿勢で組み立て(墜落状態を含む)、前脚収納部分にオモリを詰め込む
③前脚が破損する恐れのあるオモリの詰め込みは断念し、 前脚のタイヤに小さなビスを仕込んで展示ベースに固定する
という方法がありますが、③が一番現実的な気がしますねぇ。
③の方法だと、このキットの売り物であるディテール(機関砲の再現や前脚収納部)を生かすことができますし、そのディテールを生かして「整備中ジオラマ」として製作することもできますしね。

とりあえずキットが2機分ありますから、細かいディテールアップなどは極力ひかえ、まずはストレートに組み立てて完成までこぎつけたいと思います。

ということで、次回から本格的な製作に入ります。
今回は、ここまで。
(^^)/~~~