ここ最近は可動模型の製作及びレストアにはまってしまって、中でもたったひとつのモーターで複雑な動きを再現しているZOIDS(旧ゾイドと呼ばれる製品群)メカは、非常に興味をそそられます。

人気があるらしく、オークションでも不動ジャンク品の出品をよく見かけますね。

最近はまっている要因は、不動の原因のほとんどが電池を入れっぱなしにしていて、電池が液漏れを起こし極板が腐食していることなので、意外と簡単にレストアできちゃうことです。

まぁ、物があふれている時代に、壊れた物をわざわざ修理して使うなんて人は少ないでしょうが、とかく玩具という物は対象年齢が低いので、扱いの悪さによる故障や破損が頻発します。

そしてゴミ箱行き・・・

そういえば、そんな玩具が人間に恨みを持つなんていうホラー映画があったような気もしますが、私の場合は「簡単な修理で直るんだったら、レストアすりゃあ良いじゃん!」と言う、昭和生まれ特有の 「もったいない精神」でやってますけどね。

そういう意味では、壊れた玩具でも売り物になるオークションサイトは、 玩具にとっては「救いの手」なのかもしれませんねぇ。


今回もプラモデル製作の合間に、ZOIDSメカのレストアを2点ほど題材としてあげました。

ひとつはセイバータイガー、もうひとつはディメトロドンであります。

セイバータイガーのほうは色々やってみた結論として、経年劣化による摩耗が原因のようなので、ひょっとしたら他のジャンク品からのパーツ流用となる可能性もありますので、気長にボチボチやるつもりです。

ディメトロドンはさらに状態が悪く、導通不良、欠品、破損の「三重苦」でして、これまた時間がかかりそうです。


セイバータイガーについては現在は作業を止めざるを得ないので、今回はディメトロドンのレストアを始めます。


最初の状態の画像を撮るのを忘れたので欠品の状態がわかりにくいんですが、 致命的なのは尻尾パーツがほとんど無いことです。
他にも兵装パーツの一部が欠品ですが、それはさほど大した問題ではありません。

また右前足が途中でポッキリ!
とりあえずプラ板で接着面を増やして強度アップを図りましたが、まぁもたないでしょうねぇ。
いずれ対策は考えますけどね。

そして定番の電池の液漏れ!
デスピオンのレストアの際には電池金具が根元から折れたので、何やら嫌な予感が・・・
導通を復活させるには金具を磨かなくてはならないので、とにかく分解していきます。
内部は、こんな感じ。
画像左側の黒い尻尾のようなパーツがスイッチレバーですが、感触がすこぶる悪い(というより何の抵抗も感じないまま動かせる)!
分解してみてわかったんですが、通電金具の全てが曲げ止めで取り付けてあり、特にモーター金具とマイナス側の電池金具も曲げ止めで接触させてありました。
電池の液漏れによる接触不良なので、はんだ付けなどで確実に結線しない限り、時間が経てば 経つほど状態は悪化します。
幸い曲げ戻しをしても折れることはなく、ヤスリと金属ブラシで磨き直して接点復活剤(KURE工業のCRCコンタクトスプレー)を綿棒で薄く塗布し、はんだ付けできるところは確実に結線してみました。
また、モーターのピニオンギアがヒビ割れを起こしていたので、ミニ四駆用の強化ピニオンギアに交換しています。
それによってメカボックスは復活しました。
( ^o^)

またまた途中の画像を撮り忘れておりますが、動作テストは、こんな感じに。
直ることは直りましたが、前述のスイッチレバーの接触の甘さが気になりますなぁ。
動かしている途中で勝手にスイッチオフになるかも・・・

外装パーツを仮組みして歩かせてみると、
なんか可愛い~( ^o^)
尻尾が無いのが残念ですが、しっかり歩いていますね。
背びれも動かしているし、尻尾振り振りに口をパクパクしながら歩行するという複雑な動きを、ギア比とクランクだけで再現しちゃうところが凄いですなぁ。
ちゃんと動けば魅力的な製品だけに、導通不良を起こしやすい通電金具の設計が惜しいです。

何でもこのディメトロドンは、背びれが「3Dアンテナ」という設定らしく、現代の軍用機の「全天候型全方位レーダー」みたいなものだから、偵察用 に位置付けられるメカなんでしょうねぇ。
偵察は戦術の要ですから、なかなかのエリートメカです( ^o^)
まぁ、そういう設定なら兵装パーツの欠品などは二の次で、なんとか尻尾を再生してあげたくなりますね。
偵察型なので情報を集めては「トカゲの尻尾切り」で逃げるというのも悪くはありませんが、一度完全な状態を再現したくなります。

たくさんあるZOIDSメカのうち、たった3体をイジっただけなんですが、デザインもさることながら動きが面白いものが多いです。
再販を希望する声をよく聞くのも頷けますね。
「作る楽しさ」と「動かす楽しさ」があり、まさに可動模型の王道を歩む好キットと言えます。
少し価格が高めなのでちびっ子には辛いところですが、タミヤの「楽しい工作シリーズ」の知育玩具的な魅力とは異なり、ちゃんとストーリー性のあるアイテムですから、タカラトミーにはぜひとも再販をお願いしたいものです。

ということで、今回はここまで。
(^^)/~~~