移民が多いことでおなじみのフランス。
どのVISAで入国するかによりますが、長期滞在目的のVISAである場合、なんと
試験
があります。
フランス人と結婚したから、そのまま無条件にフランスに住める、、、というわけでもないんですよ。
そこには、乗り越えるべき試練が、国から与えられております。
健康チェックや、フランスで知るべきこと講座、それから、、、フランス語力をチェックするためのテスト!
このテスト結果によっては、フランス語学校へ通うことが義務となります。
何時間通うのか? それも、テスト結果で言い渡されますよ。
これに従わなければ、どうなるの?!
滞在許可証の更新ができません、、、、違法滞在まっしぐら!
というわけで、フランスに移住予定もしくは、移住したての皆さんが気になる、
フランス語力チェックテストの内容
を、お届け!
この度、実際に受けてきた!という方が、詳しく内容を記してくれました。
皆さんの、お役に立てることを願って! 2024年4月最新!
フランス移住の最初の関門!応援していまーーーす!
『こんにちは。フランス南西部で、0歳児ママとしてフランス人夫と暮らしている者です。
この度、フランスの配偶者ビザの1年目に必要となる、OFII(移民局)の面接に行ってきたので、情報を共有したいと思います。
私自身、ネット上のフランス生活情報にとても助けられたので、この情報が次回面接を受けられる方の参考になれば幸いです。
ガステ美智子さん、情報発信の場をいただきありがとうございます。
さて、OFIIについて軽く紹介すると、フランスの長期ビザを申請する際に、フランス生活になじめるよう、フランス語力のチェック(足りない場合は補習)、健康診断、社会生活の状況確認、フランスという国についての市民講座を実施している機関です。
私は2023年10月20日ごろにフランス入りし、翌年3月中旬に通知が郵送で届き、4月18日に面接でした。
地域は、シャラント=マリティーム県(17県)ですが、面接は隣の県で実施されたので、県ごとではないようです。
地域によって健康診断の病院やOFIIの対応も違うようですが、試験内容などは参考になるかと思います。
面接前日にラロシェルの病院の前にあるレントゲンを撮るための小さな施設に行きました。
9時半スタートということで30分前から待機。ここは付き添いOKで、受付でOFIIから郵送された紙(メールで届いた方もいるようですが私は手紙でした)とパスポートを出し、住所やら名前を夫が説明してくれました。
10分ほどで呼ばれ、肺のレントゲンを撮ることに。入り口が個室になっており、廊下側は自分で鍵がかけられ、撮影用の部屋は向こう側から鍵がかかっていました。
入室前に下の名前の確認をされました。あとは生年月日など夫が答えてくれました。
上半身裸の県や薄着で廊下で待たされたといった話も聞きましたが、「下着を外して着てきたTシャツ一枚になってね」と言われたので、個室(服をかけるフックのみ有り)で着替えて撮影室へ。大きな室内に機器と操作スペースがありました。
一応カタコト英語で話してくれますが、私は英語がわかりません。ですが、ボディーランゲージで下着は外しましたか?妊娠していますか?ここに立ってください、息を大きく吸ってくださいと言っているのがわかりました。撮影後は着替えて待合室で待っててね、と言われたので待つこと1時間半以上、その後ファイルを受け取り帰宅しました。
翌日、18日はOFIIの事務所で面接でした。
8時半集合ということで、早めに行くと人が集まってきていました。雑居ビルの2階という感じで、オートロックでした。セキュリティの方が(黒服でセキュリティと背中に書いてあるので私でもわかりました笑)時間前ですが1階のホールに入れてくれました。
時間まで開けてくれない!という話を見かけましたが、ホールは寒くなかったです。オートロックなので、あとから来た人は中にいる人が開けてあげるという感じでした。(後から来
た人は書類とかチェックしてない笑)
8時半集合で8時25分くらいに開場し、オフィスに入るところで並びました。
ここからは付き添いNG、フランス語オンリーなので、前の人を見よう見まねで準備。
レントゲンのファイル(ラジオ、ラジオ!って何かと思った)とパスポート、OFIIからの手紙を手元に持って、荷物チェック、体の前後の金属探知、パスポート、手紙のチェックをされました。レントゲンのファイルは中の受付で渡すために出しとけってことだったようです。
さて、受付では名簿の自分の欄にサインし、なんだかわかりませんが、何とかフランセ?と受付で聞かれたので、たぶん語学証明書ある?って意味だなと思いNonと答えると近くの部屋を指さされて、試験室に入りました。
室内でそわそわしていると、ペンが必要な人いますか?とペンが配られ試験の説明が始まりました。(普通にボールペンしか配られてませんでした。フリクションの青を持っていくことをお勧めします)
机は椅子にくっついてる折りたためる小さいやつ。試験についてモニターで説明されます。携帯の電源を切り、試験時間中は話さない、隣の人の答えを写さない、質問をする際は手を挙げる。ルールは日本の一般的な試験と同じでした。説明の際に問題用紙を開いてここに何を書くとか説明してくれます(試験前に開いて見せます笑)問題用紙兼解答用紙にはすでに名前が書かれていました。(自国の教育事情で名前が書けない人もいるそうです)
いきわたると即開始(え、待って、早い><)受験者は15人くらいでほとんどアフリカ系の人で、中国人は2人でした。日本の試験のような雰囲気でした。
内容は以下の通りです。試験時間20分、問題兼解答用紙A4冊子(フランス語がよくわからなかったので雰囲気しか伝えられません。翻訳が間違っているかもしれません。)
1ページ目(見開き左) (絵的に臓器移植の同意書カードみたいなやつ?)
苗字、名前、国籍、住所の地番、道の名前、郵便番号、アパートの部屋番号、街の名前を枠内に記述。同意するかoui,nonを選択する。
番号の聞き方はNuméro、Nに小さいoがついてる記号の2種類使っていた。
1ページ目(見開き右) 親子のSMS会話、吹き出しが2つ、自由記述
子ども:学校が終わったら夕方家に行きますー。何時ならいる?
解答を吹き出しに記入(スペース大きいのでゆったり書けます)
子ども:やっぱ学校もう一回行かなきゃいけなくなった。何とか買っといてくれる?
解答を吹き出しに記入
2ページ(目見開き左) コンサートかなんかの案内?
A4左側に本文がみっちり。3段落ぐらい。:が使われて詳しい説明とか書かれてたりした。
A4右側に2問、選択問題あり。4択。選択肢も1文。
言い換えられていて難しかった。本文もさらっと読まないといけない。
問題の順序は本文通り。何の案内ですか?と○○さんは何の専門家ですか?みたいな質問だったと思う。
2ページ(見開き右)見開き左と同じ構成 奥さんとレストランに行く話?
セリフに「と、○○さんは言いました」みたいなのが、3段落構成で書かれていた。
誰と行く?夏のレストランは何だと言っている?みたいな質問だったと思う。
コンサート、音楽や妻、眺めといった基本的な単語ができていれば解けそうな感じだが、フランス語を読み慣れていないと20分の間だとギリギリだった。
3ページ目見開き 左側に子どもたちの写真と説明文、右側にメールのフォームみたいなもの。左側の説明をみて、右側にメールを書く。自由記述。タイトルも書かなければいけなかった。
そもそも課題が何なのかわからなかったので、今までの出題傾向から何かの依頼文だよなぁ。と考え職業見学の依頼かなんかかな?と勝手に想定して書いた笑
(テキトーに書きましたが1か所指摘されただけで他はOKだったらしい。。。それでいいのかフランス)
以下のような感じで書きました。
タイトル:訪れてもいいですか?
本文:こんにちは。あなたの仕事を見たいです。予約をとれますか。ありがとう。自分の名前
以上、考えている暇はなかったです。
筆記テストは以上です。
数分休憩後、メンタルチェックの日本語版の紙が配られ、記入していると、
そのまま5分―10分程度の面接のため、隣の部屋に順番に呼ばれました。
(なんと同じ部屋で他の方もお話し中。全然集中できない。)
自己紹介してくださいと言われました。
何を話せばともじもじしていると、テストの1ページ目を出されました。
名前、住んでいる街の名前、生年月日、電話番号、メールアドレス、何年何月にフランスに来たのか、フランスで仕事をしているか、何の仕事をしているか、今日は何(車など)で来たかを聞かれました。
ライティングの試験については、最後のメールの文の1か所だけ指摘され、あとちょっと勉強した方がいいわね、本当にあとちょっとよ。と最低時間の100時間を言い渡されました。Orz
小さい子供がいて学校超遠いんですよ!車もないし!とテストの時より必死になって言い訳してましたが結果は覆らず。子供は預けられる、受講時間は調整できる、この町知らんけどと言われました。フランス人がこう言っている場合は「私の担当じゃないから知らんけど」という内容が含まれている場合が多い気がします。そしてこの後嫌な予感が的中することに。。。
会話力チェックが終わって、元の試験室で待っていると、看護師のおばあちゃんが呼びに来て、保険証は持っているか、手続きはしているか、メンタルチェックの紙はすべてノーだよねとか、わかりやすい英語でわからない場合は何度も説明してくれ、身長・体重を測り、視力検査をしました。(眼鏡はずっとかけたまま、片目を隠す用の板もありました)視力検査はアルファベットで英語でもフランス語読みでもOK。感染症の血液検査をするか聞かれましたが結構イタイそうなのでお断りしました。
次は別室で社会生活の状況を説明し、補習のための語学研修の日程、4日間の市民講座の説明を受けました。
面接申し込み時に日本語での通訳を希望していたためか、その場で日本語通訳の方とスピーカーフォンにしてくれました。
語学力チェックの対策のために、かかりつけ医はいるか、フランスの保険証はあるか、車の免許証はフランスのと交換の手続きをしているか、大学は卒業したか、学位は?職種は?何年務めたか、今住んでいる家は持ち家か、趣味はあるか、を一生懸命覚えていきましたが、全部日本語で聞かれました。(一昔前は面接で聞かれたようですが情報がちょっと古かったのでしょうか。。。)
ここで質問を3点しました。
① 通学する語学学校はOFIIの研修所でなければいけないか。
→コロナの時はオンラインOKだったが、現在はそういった話は聞いていない。学校に直接問い合わせること。初日は必ず受講すること、そこで今後の日程を決めるとのこと。
② ビザの更新手続きまでに補習の受講が完了しない場合も更新可能か。
→今日サインした書類に1年以内に講習を受けます!と書いてあるので更新は可能。講習修了の紙と一緒に県庁に出した方がスムーズだろうけどね。(←絶対、引っかかるやつだ><)
③ 子どもの預け先が決まってないし、田舎過ぎて交通手段がなくて語学学校に通えない。
→OFIIではどうすることもできない。OFIIの語学研修所で受講の仕方を相談してみて!
(全然大丈夫じゃないじゃん!車ないのに車で40分、電車来ないとこやぞ!)
面談後、やさしい英語で話してくれるおじいちゃんお医者さんに薬を何か飲んでいるか、持病の有無、家族の病気の有無などを確認され、今までの面談のメモを見ながら内容をもう一度確認され、血圧と内診してもらって、母子手帳の写しで予防接種の確認をしてもらいました。フランス語でメモしていきましたが、なくても大丈夫そうでした。幼児期の予防接種の範囲内でOKなようです。接種時期はよく確認しているようで、2029年にブースター接種した方が良いよと言われました。最後にビザの更新時期とか書類の説明をされて解放されました。
待ち時間がめちゃくちゃ長かったです。結局12時頃まで3時間半かかりました。
誰かに送ってもらう場合は、時間がかかることを予め伝えておいた方が良いですね。
私の体験が少しでもこれから面接に向かう方の参考になれば幸いです。』
良かったら、フランス人彼とのパートナーシップ、参考にしてみてね♪
日本人からすると、マザコンか?と間違われやすい、フランス人男性たち。
解説しまーす!