お尻のほっぺが痛いとアイツが言った。
お尻のほっぺの筋肉痛は幸せのシルシだって言って。
アイツが笑った。
「お尻のほっぺ」ってフレーズが可愛くて気に入った俺は。
鼻歌のようにそれを口ずさんで。
うるさい!ってアイツに叱られた(笑)
お尻のほっぺって口ずさむ度俺は。
腰に絡められたアイツの脚を思い返していたんだ。
最高に気持ちを受け取った瞬間だったからね。
開いたり閉じたり伸ばしたり。
脚は口ほどにモノを言う。
なんてね(笑)
でも俺だっておんなじ。
半年以上ブランクをあけての久々の全身運動(笑)だったから。
恥ずかしながら筋肉痛さ。
首とか肩とか腰とかね。
キシキシって音がするくらいカラダが軋んでたんだ。
アイツにはそんなこと。
これっぽっちだって言わなかった。
だってそんなんさぁ。
情けないだろう?
キシキシと痛むカラダの軋みは。
俺のしやわせのシルシなのさ(笑)
南無阿弥陀仏
お互いがどこ触られても気持ちいいけど。
お互いを触ってるだけでも同じくらい気持ちいい。
俺のカラダとアイツのカラダ。
その境目が曖昧になって。
ふたりのカラダに区別がなくなる。
ひとつになる。
それが俺達にとってとても自然なことなんだ。
とても大事なことなんだ。
アイツと過ごしたケアンズでの3日間。
思い出を反芻する。
海 珊瑚 魚 島 鳥・・・
けど。
思い出すのはアイツの笑顔と柔らかい感触。
それが世界遺産であろうとも。
どんなに美しい自然であろうとも。
アイツには敵わない。
合掌