お尻のほっぺ ~恋愛動物'2010~ | 合掌

合掌

俺の生存記 

お尻のほっぺが痛いとアイツが言った。
お尻のほっぺの筋肉痛は幸せのシルシだって言って。
アイツが笑った。


「お尻のほっぺ」ってフレーズが可愛くて気に入った俺は。
鼻歌のようにそれを口ずさんで。
うるさい!ってアイツに叱られた(笑)

お尻のほっぺって口ずさむ度俺は。
腰に絡められたアイツの脚を思い返していたんだ。
最高に気持ちを受け取った瞬間だったからね。
開いたり閉じたり伸ばしたり。
脚は口ほどにモノを言う。
なんてね(笑)

でも俺だっておんなじ。
半年以上ブランクをあけての久々の全身運動(笑)だったから。
恥ずかしながら筋肉痛さ。
首とか肩とか腰とかね。
キシキシって音がするくらいカラダが軋んでたんだ。
アイツにはそんなこと。
これっぽっちだって言わなかった。
だってそんなんさぁ。
情けないだろう?

キシキシと痛むカラダの軋みは。
俺のしやわせのシルシなのさ(笑)

南無阿弥陀仏

お互いがどこ触られても気持ちいいけど。
お互いを触ってるだけでも同じくらい気持ちいい。

俺のカラダとアイツのカラダ。
その境目が曖昧になって。
ふたりのカラダに区別がなくなる。
ひとつになる。
それが俺達にとってとても自然なことなんだ。
とても大事なことなんだ。

アイツと過ごしたケアンズでの3日間。
思い出を反芻する。

海 珊瑚 魚 島 鳥・・・

けど。
思い出すのはアイツの笑顔と柔らかい感触。
それが世界遺産であろうとも。
どんなに美しい自然であろうとも。
アイツには敵わない。

合掌