無関心 【沼津/雅心苑/菓子】
無関心 【沼津/雅心苑/菓子】
5月が終わります。
実はウチの会社は5月が決算月です。つまり、今日で1年が終了します。
第35期の終了です。なんとか今期も無事に終了しました。良かったです。
これも、お客さまのおかげです。従業員のみなさんが頑張ってくれたおかげです。
コロナ禍の影響から脱して、利益は出るようになりましたが、この先はちょっと不安。円安で原材料が上がって、物価高でお客さまの財布は小さくなってます。人件費もエネルギーも上がります。しかし、売上は、あんまり伸びそうにありません。
映画「関心領域」を見てきました。
アウシュビッツ収容所の所長だったルドルフ・ヘスの家族を描いた作品です。
ナチスの副総統だったヘスと同じ名前ですけど、別人です。紛らわしいです。
強制収容所の初代所長としてヘス。家族を連れて収容所の隣に住んでいます。
夫婦には5人の子どもがいます。庭にはプールや温室があったりする豪邸です。メイドもたくさんいます。部下の兵士も何かあると寄ってきます。
とても裕福で幸福な家族です。
しかし、すぐ隣は強制収容所。ずっと銃声や叫び声が聞こえてきます。
主役は、むしろ妻の方です。庭づくりや温室に一生懸命。ユダヤ人から収用したブランド品なんかをみんなと分け合ったり。
何より、幸福な家を作ることが大事です。
何万人もの人が隣で殺されているのに。
知らないわけではないけれども、まったく気にしていないのです。
ただ、それがあたりまえのことでしかない。日常。
想像力がないわけでもないけれど、考えない。自分の生活が、自分の利益が何より大事です。
実は私たちも同じなのかもしれないのです。