成瀬は天下を取りにいく 「成瀬」シリーズ
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女子高校生 【沼津/雅心苑/菓子】
雨は上がりましたが、今日も寒いです。春は遠い。体調崩す人も多いみたいです。腰に来てるひともいるらしいです。花粉に悩まされている人も多いです。具合の悪い人ばかりです。
ちょっと元気になれる本を読みました。これも本屋大賞候補なの?「成瀬は天下を取りにいく」です。
女の子を主人公にした連作短編集。中学から高校3年にかけての物語です。
地方都市を舞台にした青春小説。ただし、各編において、主人公自身は視点人物ではありません。
周囲の人間が彼女を観察する形になってます。
地元の百貨店がなくなる、とか中学生がM1グランプリに出てみる、とか、たあいもない話が並んでいます。基本、どうでもよい話です。
なのですが、なんか引き込まれてしまい、最後まで一気に読んでしまいました。ラノベな側面もあるんで、読みやすいし。
主人公のキャラクターが面白い。ま、ただのコミュ障で発達障害なんじゃないかとも思うのですが、とても真っ直ぐで恐いもの知らず。行動が早いです。
どのような人間になるのかが楽しみで、ただただ観察していたくなる。登場人物たちと同じ感覚になってしまいます。
これもコロナ禍での物語です。マスクして距離を保っていたりします。リアルタイムで4年間が過ぎます。それも面白いところです。
続巻も出てるらしくて、続けて読んでしまいそうです。
作者はけっして若くはなく、親世代に近いです。富士市出身です。