モンスター 【沼津/雅心苑/菓子】
モンスター 【沼津/雅心苑/菓子】
昨日はかなり暖かかだったのに、今日はやたら寒いです。まあ、これが普通なんですけど。
週明けは雪が降るそうです。
映画「哀れなるものたち」を見てきました。「ラ・ラ・ランド」やアメイジング・スパイダーマン・シリーズのエマ・ストーンさんの主演作です。
監督は「女王陛下のお気に入り」で彼女と組んでいるヨルゴス・ランティモスさん。
一種のマッド・サイエンティストものです。死体を蘇生させた変わり者の天才外科師をウィレム・デフォーさんが演じています。
時代はおそらく19世紀らしいイギリスです。ゴシック・ロマン的なお膳立てですが、スチーム・パンクな香りも濃厚です。
ですので、フランケンシュタインの怪物的なところもありますが、むしろピノキオみたいな冒険譚です。
成熟した女性の体なのに、中にいるのはピュアな赤ん坊の心なのです。ある日、彼女はセックスの喜びに気づいてしまいます。そんな彼女の成長の物語です。
ともかく、世界観の作り込み方がすごいです。豪華な建築やインテリア。そして不思議な生き物たち。
なにより、エマ・ストーンさんの体当たり演技が見ものでして、なんと言ってもセックス・シーンの多いことに驚かされました。やりまくり。
嫌な男性も出てきます。いやすべての男たちの考え方にはおかしなところがあります。よく考えるとこの結末で良いの?と思います。なのに彼女の人間的な魅力で、なんとなくハッピーエンドなのでした。
短期間に成長することでストレートに成長した主人公の魅力。それに奔放される男たち。
マーク・ラファロさんもウィレム・デフォーさんも素晴らしい演技をしてます。初めて見たラミー・ユセフさんという方も良いです。
傑作なのは間違いありません。
原作はスコットランドの現代の作家。数年前に亡くなっているそうです。もっとわかりにくい内容らしいです。
挑戦する気には今のところならないです。