クイズ 【沼津/雅心苑/菓子】 | お菓子の雅心苑 社長のブログ

クイズ 【沼津/雅心苑/菓子】

クイズ 【沼津/雅心苑/菓子】

 

風が強くて寒いです。気温はそんなに低くないですけどね。

日本海側は雪が降っています。寒そうです。関連死が無いように祈ります。

 

「地図と拳」で直木賞を受賞した小川哲さんが次に書いた小説「君のクイズ」。1年以上前に出てはいたのですが、気がついていませんでした。

23年の各ミステリー選で上位に選ばれているのを見て、購入。

前作が大著だっただけに、このボリュームは短編にしか思えませんが、十分長編として扱えるページ数です。

 

いやあ、面白いです。一気に読んでしまいました。

 

テレビのクイズ番組の決勝戦。主人公と対決した相手は、優勝を決める最後の問題で、問題を読まれる直前にボタンを押して正解します。

どうしてそんなことが出来たのか。問題と答えを事前に知っていたのか。それとも何か理由があったのか。

 

その謎を探る主人公の捜査と推理が描かれています。

その過程のスリリングな面白さと、クイズに賭ける主人公の気づきと自己実現、人生ドラマみたいなものが絡み合って、読み応え十分です。

 

クイズ番組とかほとんど見ませんし、その世界もまったく知りませんが、興味深いです。

 

 

もともとSF畑から出て来た人ですが、ミステリー作家としても独特な位置にいます。教養小説としても。後味も悪くないです。