![](https://m.media-amazon.com/images/I/51a5XRMzyrL._SL500_.jpg)
クイズ 【沼津/雅心苑/菓子】
クイズ 【沼津/雅心苑/菓子】
風が強くて寒いです。気温はそんなに低くないですけどね。
日本海側は雪が降っています。寒そうです。関連死が無いように祈ります。
「地図と拳」で直木賞を受賞した小川哲さんが次に書いた小説「君のクイズ」。1年以上前に出てはいたのですが、気がついていませんでした。
23年の各ミステリー選で上位に選ばれているのを見て、購入。
前作が大著だっただけに、このボリュームは短編にしか思えませんが、十分長編として扱えるページ数です。
いやあ、面白いです。一気に読んでしまいました。
テレビのクイズ番組の決勝戦。主人公と対決した相手は、優勝を決める最後の問題で、問題を読まれる直前にボタンを押して正解します。
どうしてそんなことが出来たのか。問題と答えを事前に知っていたのか。それとも何か理由があったのか。
その謎を探る主人公の捜査と推理が描かれています。
その過程のスリリングな面白さと、クイズに賭ける主人公の気づきと自己実現、人生ドラマみたいなものが絡み合って、読み応え十分です。
クイズ番組とかほとんど見ませんし、その世界もまったく知りませんが、興味深いです。
![](https://m.media-amazon.com/images/I/51a5XRMzyrL._SL500_.jpg)
もともとSF畑から出て来た人ですが、ミステリー作家としても独特な位置にいます。教養小説としても。後味も悪くないです。