今回は、油について申し上げます。
<現代の日本人にとっての問題>
本来、日本人の和食は、あまり油を使いません。
【例】ごはん、味噌汁、煮物、漬物、おひたし、焼き魚など
しかし、
現在、欧米文化が入ってきて、なかなか和食だけにはいかないようになってきております。
そこで、油について調べてみました。
日本でよく使われている油は、ほとんどが「オメガ6」を含む油です。
家庭はもちろん、外食時も・・・。
リノール酸(オメガ6)の働きと反対の性質を持つ油(オメガ3)が充分とれていません。
オメガ6系を減らすとともに、オメガ3系の脂肪を積極的にとるようにお勧めします。
代表的なものを申し上げます。
・リノール酸(オメガ6);
1950年代後半にアメリカで、「動物性脂肪に多い飽和脂肪酸はコレ
ステロールをふやし、植物性脂肪の不飽和脂肪酸、特にリノール酸にコレステロール値を下げる
効果がある」ことがわかり、動脈硬化の予防、治療に用いられるようになりました。
しかし、過剰に摂取すると善玉コレステロールまで減らしてしまうような弊害が起こることもわ
かりました。また、熱に弱く150℃以上加熱すると過酸化脂質を生じ、癌の原因になります。
さらにリノール酸から合成されるアラキドン酸はアレルギー症状を促進するのでアトピーや花粉
症といったものの原因になっています。
・アルファーリノレン酸(オメガ3);
リノール酸同様、不飽和脂肪酸の中の多価不飽和脂肪酸
に分類する液体の油で、体内で合成することは出来ません。緑が濃い野菜に多く含まれ体内に取
り込まれるとEPA、DHAの機能を活性化することができます。さらにがん細胞を変化させ、増殖を
抑えることができます。
・オレイン酸(オメガ9);
不飽和脂肪酸の中の一価不飽和脂肪酸に分類する液体の油です。リノール酸と違い、悪玉コレス
テロールを減らし善玉コレステロールをそのままに保つことの出来る優れものです。
【例】
オメガ3系 : アマニ油、シソ油、いわし、あじ、さば、カツオ、マグロ、サケなど青魚
オメガ6系 : コーン油、サフラワー油、月見草オイル、ひまわり油、牛肉、豚肉、鶏肉など
オメガ9系 : オリーブ油、キャノーラ油、高オレイン酸サフラワー油など
。

脂肪の通信簿参照
上図のように、
総合的にみると、
オメガ9とオメガ3(EPA,DHA)を摂るようにしたいですね。
最後までお読み頂き誠に有難うございました。
今回は、種類について申し上げました。
ただ、抽出方法も注意する必要があります。
次回は、抽出法について申し上げますね