世間はお盆休みである。
どこも「お盆休みだから」という理由なら、なんでも片付けられると思っているようだ。
さて、さて、録画していた「ガイアの夜明け」(8月13日放送)を見た。
「常識を覆すニッポンのシニア」と題され、シニア層をターゲットとしたビジネスが紹介されていた。
シニア・・・高齢者??
seniorを和訳すると、年長者、上級生、上級者、自分よりも年上の人などなど。
高齢者と言わずシニアと表現することで、その言葉が持っているイメージを活かそうということだろうか。
番組では、株式会社グローバスユースビューロが企画した「驚きの北極圏ツアー」が紹介されていた。
参加者はもちろん高齢者・・ではなく、シニア。
最高齢は90歳の女性。
同社は、シニア世代をターゲットにしたツアーを企画している。
番組終了後に同社のHPを確認したところ、シニア世代を意識した記載内容であり、例えば、「盛り沢山の観光が良い旅とは思いません ゆとりある日程-」とされていたり、また、質の向上として、「ご参加の人数もツアーの大切な品質です。人数は最大でも20名様まで-」とされている。
安全に、快適に旅行できるよう、持病やアレルギー、歩行状態など、こまかくデータを取り共有しているようだ。
参加されている方々の表情はとても良い。
北極圏にある山に登ったり、極寒の海へライフジャケットを着用してゴムボートで白熊を見に行ったり、海水に飛び込んだり・・・
ときめきと感動がそのようにさせていくのかもしれない。
また、番組では一般のシニア世代だけをモデルにしたファッションショーについても紹介。
70歳以上で、おしゃれに興味がある人は80%以上のようだが、買いたい服がほとんどないとのデータもあるようだ。
これからシニア世代が多くなるのだから、ファッションにおけるニーズも高くなるだろう。
シニア世代については、最近では80歳で3回目のエベレスト登頂を果たした、プロスキーヤ-の三浦雄一郎さんが記憶に新しい。
番組のコメントでもあったが、「通常思っているお年寄りのイメージを捨てなければならない」という言葉は納得である。
私の職業は高齢者福祉サービスであるが、シニアに対するイメージというものが、もしかしたら偏っているのかもしれない。
イメージを持っているのであれば一旦取り払って、あくまでも、対象者を個別に考えていく必要があり、個々のデータを蓄積して集団として判断するところは判断しなければならない。
そして、この判断材料も、常に変化していくということを忘れてはならない。