その試合では、怪我をしていて思うようなテニスができずにいたけれど、
去年、日本国内の試合をライブで見てから注目していた選手がいる。

彼女は、今年の全仏オープンで予選を勝ち上がって、
本選の1回戦も勝って、2回戦ではセンターコートでI・シフィオンテクと戦った。

 

 

 

僕はここ1ヵ月ほど、テニスエルボーに苦しんでいた。
ストロークを打つときは痛むけれど、
スマッシュやサービスを打つときには何故か痛みがない。

どうしてだろう、と考えた。

 

 

30数年前、まだマッケンローもエバートもナブラチロアもいた時代。
僕は3本のラケットを使っていた。
エドバーグの使っていたウィルソン。
マッケンロー、グラフが使っていたダンロップ。
ナブラチロアが使っていたヨネックス。
たかがラケットというけれど、打ってみればわかる。
まったく違うプレイスタイルが要求される。

僕に一番合っていたのは、ウィルソンのプロスタッフだった。

 

 

去年出合ったプロスタッフV14は、
それまでのフェデラー仕様の固さとは変わり、
しなるような柔らかいフィーリングに一度打っただけで惚れ込んだ。

それ以来、腕の力ではなく、ラケットの重さを利用して
もっとのびやかに打つ方法を模索してきた。

 

 

 

 

最近この動画を見て、
次のステップへ上がるためのインスピレーションをもらっている。


6年前、その才能を見出した二人の言葉が残っている。
 

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【また大坂なおみレベルの才能あらわる。16歳の内島萌夏とは何者か?】

「もゆちゃんが打つボールを見て、
私のほうから試合前のアップをお願いしたんです」

フェドカップで日本の命運がかかった試合を控えた日、
奈良は16歳の少女を自ら練習相手に指名したことを明かした。

「打つボールからして、この子は違うなと。
こんなこと言うと偉そうに聞こえますが、
うまく育てば本当に楽しみな選手だなと思ったので」

プロ10年の経験を持ち、世界のトッププレーヤーと幾度も戦ってきた奈良の目にも、
内島の打球は世界レベルだと映る。

「この子は絶対に、強くなるだろうな......」

実際にボールを受け、さらに確信を深めた奈良は、
とはいえ「まさかこんなにすぐに決勝で戦うとは思いませんでした」と、
驚き混じりの笑みを浮かべた。

内島がフェドカップのサポートメンバーに呼ばれたのは、
昨年末に行なわれた22歳以下ナショナルチーム合宿への参加が契機だった。
このとき、ナショナルチームの吉川真司コーチは
172cmの長身をしならせボールをクリーンに打ち抜く16歳を見て、
幸福な衝撃を受けたという。

「とてもしなやかで、身体の動きに無駄がない。
余計なことをせずに、ボールに力を伝える能力がある」

その高い身体能力やボールを捕らえる天性の感覚は、
「(大坂)なおみに似た才能」を想起させた。
しかも試合形式の打ち合いでは、攻めるべき局面を見極めつつ、
ラリーを組み立てる「ゲーム力」もある。

「すごいタレントがいる。これは大切に育てなくては......」

そう思った吉川はフェドカップの合宿に内島を呼び、
さらには今回のカンガルーカップでもワイルドカードを出してくれるよう、
主催者側に働きかけた。

「フットワークなどにはまだ改善の余地があるが、逆にそれだけ伸びしろもある」

柔軟な未完の大器には、次々と新たな経験と刺激が注ぎ込まれた。

内島の伸びしろが豊かなことは、
彼女がテニスを始めてまだ7年という事実が物語りもする。

父親の赴任先であり、
母親の母国でもあるマレーシアで生まれた内島がテニスに出会ったのは、
日本に帰国して1年ほど経ったとき。最初は家族での遊びとして始まり、
そのうち、となり駅のテニススクールに週1回ほど通うようになる。

そんな彼女のテニスキャリアが最初の転機を迎えたのが、6年前のこどもの日。
都内のテニススクール開催のイベントで試合をしていた内島に、
同スクールのコーチが「ウチでやらない?」と声をかけた。

そこから才能の原石が光を放つまで、さほど長い年月を要しはしない。
2年前に全国中学生選手権で日本の頂点に立つと、
昨年は16歳にして全日本ジュニア18歳以下の部で優勝。
次々に戦いの舞台を広げる内島の疾走は、
今年のゴールデンウィークで国内外のプロ選手が集う

カンガルーカップの決勝にまで至った。

web Sportiva 2018年05月14日
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5、6年前、R・フェデラーがY・シナ―を練習相手に選んで、
あれほどしなやかに強打を打てる選手はいない、と語ったという。

C・アルカラスは語っている。

 

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連日熱戦が繰り広げられている男子テニスのマスターズ1000大会

「マイアミ・オープン」(3月20日~31日/アメリカ・マイアミ/ハードコート)。
同大会は2004年にロジャー・フェデラー(スイス/元1位/引退)と
ラファエル・ナダル(スペイン/元1位/現647位)

の2人が初めて対戦した舞台であり、

“テニス史上最大のライバル関係”の始まりの地にもなった。

およそ15年以上にわたってコート上でしのぎを削ってきたフェデラーとナダル。
両者がツアーで戦った回数は実に40回にも上る。
華やかで芸術的なプレースタイルのフェデラーと
力強く猛々しいテニスでファンを魅了してきたナダルの対決は、
幾度となく見る者を虜にした。

そんなレジェンドたちのレガシーを受け継ごうとしているのが、
次代のテニス界を担う2人の若武者、
カルロス・アルカラス(スペイン/2位/20歳)と

ヤニック・シナー(イタリア/3位/22歳)だ。
先の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000)で連覇を飾り、
第1シードで出場中の今大会でもベスト16入りを決めているアルカラスは、
過去4勝4敗と互角のシナーを自身の最大の好敵手と位置付ける中で、
フェデラーとナダルのライバル関係から「学んだことがある」と明かす。
中でも2人の鉄人たちの飽くなき向上心には感銘を受けたそうだ。

「僕が学んだのは決して後れを取ったり、

諦めたり、満足したりしてはいけないということだ。
常にプレーの改善を図り、レベルを上げなければならないとわかった。
自分が最高のレベルにいて、

これ以上はできないと思っていてもそんなのは関係ない。
いつでももう少し頑張れるはずなんだ」

「一方が負けると、次は勝つためにより良いプレーヤーになろうとした。
彼らは長い間それをやり遂げてきたんだ。

信じられないことだし、称賛に値するものだ」

その上でアルカラスはフェデラーとナダルのように、
シナーと切磋琢磨しながら最高のライバル関係を築き上げたいという。
「現時点での世間の見方では、僕のライバルはヤニックになるだろう。
ヤニックと僕にも、長く美しい未来が待っていることを願っている。
そうやって彼のレベルに刺激を受けながら、
自分の最高のレベルを発揮し、成長を続けられることを願っているんだ」

思えば1月の全豪オープンで悲願の四大大会初優勝を果たすなど、
今季に入ってから負けなしだったシナーの連勝を止めたのもアルカラスだった。
どこか運命的なものも感じさせる2人が、
今後もお互いの持ち味を存分に出しながら

ツアーを引っ張っていってくれることを期待したい。

THE DIGEST によるストーリー 2024/03/26 文●中村光佑
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今、WOWOWで見ていた全仏オープン男子シングルス準決勝。
アルカラスがシナ―に勝って決勝進出を決めた。


先週の全米女子オープンで2位フィニッシュして、
渋野日向子が長いトンネルから抜けようとしている。
 

自分の持ち球、やわらかいドローボールを打ちたいと、
直前にクラブのシャフトを数年前まで使っていた、
やわらかいしなるようなものに戻したらしい。

 

 

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【ドン底からの大復活…!苦悩の渋野日向子を支えた「大切な存在」と、
メジャー2勝目の可能性】

@ トップ選手たちもできなかったことをやってのける

アメリカツアーに挑戦した22年から優勝に見放されるどころか、
徐々に成績を悪くしていき、ドン底まで落ちてしまった渋野日向子。
そんな渋野が2位でフィニッシュした

先週の全米女子オープン選手権で輝きを取り戻した。

その復活劇の裏には、苦難を支えた後輩の存在があった。

前回記事「日本代表コーチも太鼓判を押す渋野の新スイング。どこが変わったのか」

では、同大会のテレビ中継の解説者として渋野のラウンドを見守った服部道子氏が
目を見張る変貌ぶりなどについて詳述した。

だが、服部氏はそれを4日間、安定して続けられたことが、なにより大きいと話す。

 

「新しいスイングを2日目以降も継続できていましたから、見ていて安心できました。
本人も3日目、4日目は自信を持って振っているのがわかりました。
ミスももちろんありましたけど、リカバリーできないような大きなミスはなかった。

舞台となったランカスターCCはフェアウェイにもアンジュレーションがあって、
グリーンもそうなんですけど、ピンポイントで高いスピンの利いた球で

落としていかないとバーディーチャンスが来ない。

 

トップランカーたちもなかなかグリーンキャッチできない難コースにあって、

最終日、スーパーバーディーと言うべき12番のしっかり止めて、

上からパットを決めたホールや、難しい14、15番でパーオンさせたり、

随所に素晴らしいプレーが見られました。

特にロングアイアンのショットが素晴らしくて、砲台グリーンに対して、
きっちり止めて、縦距離が合っていたことは、
彼女自身もこの先アメリカツアーで戦っていけるという感触も得られたと思います」

(服部氏)

 

パッティングも様変わりした。スタンスを広く取り、前傾角度も深くなった。

「より安定したストロークができる形を探す中で行きついたんでしょう。
少し前と比べても、だいぶ変わりました。それだけではありません。
全米女子オープンの前の週は試合がなく、クラブのシャフトを交換したのですが、
それも今、自分がやりたいスイングとすごく合致したのだと思います。

でも、シーズン中に、そこまでいろいろ変える選手はあまりいません。
それだけ、なんとかして前に進もうとしていたんでしょう」

服部氏は、そう渋野の覚悟の大きさを察しながら、

声のトーンを上げてこう付け加える。

 

@ 復活優勝の行方

「普通の選手は階段を上るように進んでいくものですが、
わずか1週間で調整できてしまうのはびっくりですし、
結果を出すのがこういう大舞台というのが彼女らしいですよね」

苦悩する時間の中で精神的な支えとなったのが、
今シーズンからアメリカツアーに挑んでいる吉田優利だ。

「同じマネジメント事務所に所属していて、

アメリカでも一緒に行動することが多いんです。
2人ともノリが良くて明るい性格なので、とにかくウマが合う。
この間も吉田のインスタに、渋野が吉田の誕生日を祝う動画や、
ボウリングを楽しんでいる写真などがアップされていた。

向こうでツアーを転戦する中では遊ぶ場所や機会も少ないんですが、
吉田が来てくれたおかげでリラックスできる時間が増えた。
渡米後ずっとサポートしてくれたマネジャーの力も大きいですが、今シーズン、

渋野にとって精神面でなによりも大きな助けになったのが吉田なんです」
(ゴルフ誌記者)

 

次のメジャー大会「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」は今月20日から始まる。

「優勝も近いと思います。今大会のゴルフなら、プレーが楽に感じられたはず。
今のショット力があれば、マネジメントもしっかり計算していけますし、
コース上でもゆとりを持ててリラックスできる。彼女が話した『次の章』に、
みずからの努力でたどり着いた。

加えて彼女はゾーンに入るとたくさんバーディーが取れますし、
そういう部分が際立っている。もう期待しかありません」(服部氏)

新しいページにメジャー2勝目の称号を書き込むのは、そう先のことではなさそうだ。

現代ビジネス  2024/06/07
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ショップライトLPGAクラシック 第1日、今WOWOWライブで見ているけれど、
”しぶこ”は調子いいようだ。