権力による弾圧・迫害に屈しなかった者だけが信用できる。
そうでない者は、最後には必ず裏切り去っていく。

これは、僕の実体験からの結論だ。

 

誰に言われたわけではない。
世界をリードする最高学府に学ぶ者たち。
国力の差は歴然、あまりにも違う世界。
それでも、遠い海の果ての人々へ寄り添わずにいられない。


アメリカ各地の大学で、さらにはイギリスの大学でも、
イスラエルによるパレスチナ・ガザへの攻撃に抗議の学生運動が起きている。
警察がデモ隊を強制排除するなど、逮捕者は全米で2000人以上になるという。

彼らはイスラム教徒ではないだろうし、ハマスを支持しているわけでもないだろう。
思想信条の問題ではないものを問題にしているのだ。
けれど、権力闘争、武力闘争の怨念と血まみれが現実の世界だ。

彼らの闘争は打ち砕かれるだろう。

 

けれど彼らは、精神闘争の基盤を自身の内部に築いてしまった。
その炎は、彼らの生涯にわたって消えることはないだろう。

彼らこそが、人類の未来を託すことができる。
彼ら一人一人が、その生涯で何を成し遂げられるかではない。
その炎だけが、時代を変えていく力なのだ。

 

 


来る日も来る日も、波は岩に跳ね返される。
しかし、長期的にみれば、勝つのは波である。
~ 経済学者 サロー博士



これあるがゆえに私はいつでも甘んじて死ねるという、
そうしたある物が人間にないならば、実に不幸なことである。
~ トルストイ



最上の策は、最後の決意から生まれる。
死の船出をすることが、
或るときは、難破を免れる道であり、
棺桶の蓋が、救いの板となる。

どんな場合でも、最初のときの闘士だけが、
最後のときの撃滅者たる権利を持っている。

相手の全盛時代に不屈の攻撃をしなかった者は、
相手が崩壊したときには口をつぐむべきである。

ダイヤモンドは地下の暗闇の中でしか発見されない。
真理は思想の深淵の中にのみ見いだされる。
~ ユゴー